2014年8月5日(火曜日)、山梨県にある鳳凰三山にトレイルランに行ってきました。自然の芸術と言われる地蔵岳のオベリスクをどうしても見たかったのです!
地蔵岳のオベリスクは自然が作り出した神秘の芸術です!
鳳凰山の概要
「鳳凰山」という山は実際にはなく、薬師岳、観音岳、地蔵ケ岳の3つの山を総称して鳳凰山というようです。鳳凰三山と呼んだ方が適切なのかもしれません。
ちなみに
- 薬師岳 2,780m
- 観音岳 2,840m
- 地蔵ケ岳 2,764m
の標高があります。
鳳凰三山はトレイルランナーの間では結構有名なコースです。
ずっと行ってみたいと思っていたところだったので思い切って行ってみることにしました!
鳳凰山のコース
自宅を午前3時に出発。
車で今回のスタート地点である夜叉神登山口駐車場に向かいます。
御殿場~山中湖~精進湖~甲府南経由。
全て高速を使わず一般道で行きましたが、早朝で道路もすいていたので3時間かからずに到着しました。
夜叉神峠の登山口駐車場に着いたのが午前6時前。
結構混んでいるという情報があったのですが、平日ということもあり車は少なめです。
ちなみに、ここの駐車場は日帰り登山であれば無料のようです。夜叉神登山口から先は通行止め。
本来であれば広河原までつながっているのですが、土砂崩れで道路がふさがれてしまい通年通行止めだそうです。
準備運動をしていると、守衛の人から「鳳凰三山へ行くの?」と聞かれたので答えると、
「昨日は天気が悪かったから足場が悪いかもね。気を付けてね」
とのこと。ありがたい情報です。駐車場のすぐわきに登山口があります。
登山口の標高は1,380メートル。今日は2,000メートル以上の登りが待っています。
スタートはちょうど午前6時ころ。もう日が昇ってすっかり周りは明るいです。
登山口からけっこうな勾配の登り坂が始まります。
あとで思い返すと、ここから夜叉神峠までの登りが一番きつかったかもしれません。それでもきれいに整備されている登山道なので登りにくいことはないかな。少しだけ緩やかな部分だけ走って、あとはひたすら歩きです。。。
30分ほど登ったところで最初のチェックポイントの夜叉神峠に到着。
夜叉神峠の標高は1,770メートル。この夜叉神峠からは白根連峰がよく見えます。
北岳や間ノ岳には笠雲が・・・。山頂まできれいにみることはできませんでしたが、それでも絶景ですね!
今日は行程の時間が読めないので先を急ぎます。夜叉神峠から先はとっても走りやすいトレイルが続きます。
緩やかな登りですが、気持ちよく走ることができました。
ただ、眺望はほとんどありません。森の中をひたすらに進むだけです。
急坂も多くなってきて、歩きがメインになりました。岩がゴロゴロ・・・。(^_^;)
苺平というところに到着。どこにイチゴがあるんだろ???どうやらヘビイチゴが群生しているそうなのですけど・・・。
それにしても眺望がほとんどない・・・。
このあたりの標高はだいたい2,500メートル。標高が高いと空気が薄くてキツイ・・・というわけでも無さそう。そんなに普段と変わらないなっていうのが自分的な感想です。
登山道もよく整備されています。
スタートから1時間半くらい。南御室小屋という山荘に到着しました。
時間は午前7時半。キャンプをしていた方が後片付けをしていました。
そういえばここまで追い越したハイカーは3組ほど。そんなに人は多くないのかもしれないな。
まだまだ体力には余裕があるので先に進みます。
砂払岳(8:29)~薬師岳(8:40)~観音岳(9:04)~地蔵ヶ岳(9:52)
ガマの岩だって・・・。ゲロゲロ(*‘∀‘)
標高が2,700メートルを超えると、木々の数が少なってきます。
俗にいう森林限界というやつです。そのかわり大きな岩が目立つようになってきました。あいかわらず眺望は少ないです。ちょっと白根の方に雲が多くなってきました。
砂払岳周辺。このあたりは岩場をよじ登っていく感じです。
さすがに走れません。。。
でも天気が良くて気持ちいい! (#^.^#)
お花もキレイです♪
薬師岳のすぐ手前の薬師小屋という山荘に到着。人の気配が無いなぁ・・・。
薬師小屋から5分ほどで鳳凰三山の一つ目である「薬師岳」に到着!
薬師岳の標高は2,780メートル。風はちょっとありますが寒くはありません。むしろちょうど良いくらい。
日差しは強いのでポカポカです。登山道も白い砂でサラサラ。ザクザク走ると気持ち良いですよ♪
薬師岳から先は白砂の岩稜地帯が続きます。
砂に足をとられる~ (;´・ω・)岩の隙間を縫うように登山道が続いていきます。
登山道の目印である赤マークを見失うと迷子になりそう…。岩肌に登ったり飛び降りたり…。アスレチックのようです。
薬師岳からそんなに時間はかからずに鳳凰三山の二つ目「観音岳」に到着。
ここは山頂自体が岩でできています。
岩肌で休んでいるハイカーの人が居たので少しお話ししました。どっから来たの?と聞かれたので、夜叉神からと言うとビックリしてました Σ(・ω・ノ)ノ!
観音岳の岸壁に上り、てっぺんの岩の上から地蔵ケ岳方面を撮影。写真の中央から右寄り、ちょびっと飛び出ている岩が地蔵ケ岳のオベリスク。絶景です♪
山頂から稜線上を撮影。雲が下に見えます。
一歩足を踏み外したら大変なことになりそうだ…。
観音岳からはすこし岩稜を下ります。
足の踏み場を一つ一つ見つけては下っていきます。
途中で地蔵ヶ岳を撮影。少しは近づいたかな?
それにしても地蔵ヶ岳のオベリスクは素晴らしいです。自然の神秘♪
岩場を登っていくのですが、岩の間に咲いたランジというお花。綺麗です。
お花を踏まないように慎重にいかないと・・・(;^ω^)
アカヌケ沢の頭というところに到着。
地蔵ヶ岳は山頂の岩に登れないので、ここからの眺望が一番きれいに見えるそうです。
北岳のほうは相変わらず雲が多そう。天気も悪いのかな?
地蔵ヶ岳のオベリスクが青空と白い雲に映えてとても雄大です!地蔵ヶ岳のふもとまで下りて看板の前で記念撮影。
オベリスクのてっぺんが見切れてしまった・・・(;´Д`)もう一度近くから撮影。
もしかしたら登れるかな~と思い、少しでも登れそうなところを登ってみます。
岩をよじ登り、あともうちょっとで一番上というところまで来ました。
ロープが一本ぶら下がっていましたが、さすがにこれでよじ登るのは危険すぎる。万が一のことがあったら大変なのでやめておきます。振り返って下を見ると・・・ひゃー、高い。(;’∀’)
気を付けながら降ります。こりゃ一番上はもっと怖いな。
オベリスクの下の白砂の広場には無数のお地蔵さまがありました。
地蔵ヶ岳出発(10:23)~砂払岳(11:12)~苺平(11:49)~夜叉神駐車場(12:55)
スタートからここまでで12キロちょっとというところ。
時間は午前10時くらい。4時間ほどでここまでたどり着きました。お腹も減ったので、アカヌケ沢の頭まで戻ってお昼タイム。
南アルプスの壮大な景色を見ながらの食事は格別ですね♪コンビニで買ったおにぎりと菓子パンをモグモグ。
気圧差の影響で菓子パンの袋はパンパンに膨れ上がっていましたが、逆におにぎりはペシャンコになっていました。お腹も膨れたので体力も回復。一休みしてから出発です。
今日はここからピストンで夜叉神まで戻ります。復路の観音岳。このあたりくらいから急に雲行きが怪しくなってきました。
一気に雲の中に入ってしまったようです。
視界が無くなるほどではないですが、細かい雨のようなものが顔に当たります。周りもガスってきて眺望も無くなってしまった。。。
やはり山の天気は変わりやすいです。多少の登り返しはあるものの、基本的に復路は下り中心です。薬師岳を降り、苺平を過ぎたあたりからは走りやすいトレイルが続きます。
このあたりは軽快に前に進むことができます。
復路は写真撮影以外ほぼノンストップで進んでいきました。13時前に夜叉神登山口の駐車場に帰ってきました。
復路のスタートが10時半前だったので、約2時間半ちょいで帰ってこれました。このころでも駐車場は3割程度しか埋まっていなかった。平日なら駐車場の心配はいらないかも。
アフターラン
夜叉神登山口にある「夜叉神の森」という売店に寄りました。
ここには小さいですがお風呂もあります。クルマから着替えを回収して利用させて頂きました。料金は650円。シャワーが3か所で湯船も小さいですが、客は自分一人だったので貸切状態。ゆっくりのんびり疲れを癒しました~ (*^^)v
夜叉神峠からはトンネルを抜けて南アルプス方面へも抜けられます。鳳凰に行くには北側の青木鉱泉の方がアクセスが良いですが、夜叉神からは快調にトレイルを走れるので「しっかりと走りたい!」という方には夜叉神スタートをオススメしますよ♪
一息ついた後はとっとと帰宅。13時半過ぎに駐車場を出発し、渋滞に巻き込まれることなく帰宅。富士五湖経由で高速を使わずに3時間で帰ってこれました。
まとめ
本日の走行距離は25キロほど。休憩時間含めて往復7時間でした。累積標高差は約2,100メートル。まあそんなもんかな。当初の想定ではもうちょっと時間かかるかな~と思っていたのですが、思ったよりも走れるトレイルで時間もかからなかったようです。
これで百名山チャレンジの2座目をクリア。先は長いなぁ。
やはり百名山と呼ばれる山は素晴らしいですね♪