2016年7月16日(土)、群馬県のみなかみの先にある武尊山(ほたかやま)にアタックしてきました。
テルマエロマエのロケ地で有名となった混浴の大露天風呂・宝川温泉と名瀑・裏見ノ滝を楽しめる観光コースでもあります。
今回はソロアタックでは無く、ランクラブの仲間を誘って5名のパーティで楽しんできました~♪
武尊山の概要
武尊山は群馬県の北部、新潟県との境にあるみなかみ地域にある山です。
武尊山は「ほたかやま」と読みます。
「ほたか」というと長野県にある「穂高」と区別がしにくくなってしまうため、武尊については「上州武尊山」と表現することも。
ちなみに武尊山というのは一つの山を指すのではなく、このエリアの山を総称しているみたい。
このエリアの一番の最高峰は沖武尊という峰で標高は2,158mです。
山の名前は古事記に登場するヤマトタケル(日本武尊)が由来なんだとか。
この名前を当てるようになったのは江戸時代からということで、そこまで名前の由来は古くは無いですね。
ちなみにこのエリアのいたるところにヤマトタケルの銅像が立っています。
2,000mを超える山で国定公園などに選定されていないエリアはこの武尊山エリアだけ。
またこのエリアでは、毎年9月に山田昇杯(武尊スカイビューウルトラトレイル)という総距離120km、制限時間35時間という大きなトレランの大会が開催されています。
トレラン愛好家にはおなじみの場所なんです。
武尊をホタカと読める人は、山好き以外にはあまりいないだろう。
深田久弥「日本百名山」より
確かにこの漢字で「ほたか」と読める人は山好きだけでしょうね。
本日のコース
スタートまで
武尊山のふもとにある宝川温泉にに車をデポ。
宝台樹(ほうだいぎ)スキー場のなかの林道を登り登山道へ。
沢登と絶壁のクサリ場をよじ登り、武尊エリアの最高峰・沖武尊へ登頂。
そのあと剣ヶ峰のピークを経由して下山。
途中で裏見の滝を見物してスタート地点まで帰ってくるコースです。
距離にして28km弱のコースを観光を兼ねて楽しんできました。
今回は一人では無く、ラン仲間と一緒に5名で行ってきました。
いつものように午前3時に起床して身支度。
そのあとみんなを自宅近くでピックアップ。
東名高速~圏央道~関越自動車道を経由してみなかみICで高速を降ります。
水上ICから18キロほど一般道を走れば大露天風呂で有名な宝川温泉に到着します。
早朝の宝川温泉はクルマは少なめです。
本日はここからスタート。

いつものように円陣を組んで気合を入れます。

宝川温泉(8:00)~名倉沢登山口(9:00)~避難小屋(10:20)~沖武尊(11:30)
しばらくは舗装道をすすんで行きます。
宝台樹スキー場方面へ。

ゆるやかな登り勾配の舗装路を6~7kmほどのんびりと登って行きます。

途中には湧水が溢れているポイントも。
北関東は水不足と言われていますが、このあたりはとても水が豊富でした。

舗装路の最後は登山者用の駐車場が10台ほどあるスペースに到着。
そこから本格的な登山道になります。

あまり人気のないコースなのか整備状態はそれほどよくありません。
ただ武尊山は「花の百名山」の一つ。
キレイなお花があちこちに咲いていました。

今朝まで雨が続いていたのでかなりガスっていますし、登山道もぬかるんでグチャグチャです。
このさき、少し林道に合流して登って行きますが、林道も泥でグチャグチャ。
林道の終点には9月に行われるトレランの大会の標識が立っていました。
試走に来る人も多いようです。

この先は沢沿いの登りをすすんで行きますが、本当に道なき道をすすんで行く感じ。
一人だと迷ってしまいそう・・・。
草がボーボーでどこが道だかわからないですよね。
雨でぬかるんで登山道も崩壊しているし、気を付けて進まないと怪我しそうです。

ようやく道標を見つけましたが、クマ?シカ?が標識を壊している・・・。
道なき道をすすんで行きます。

分岐に到着。上ノ原登山口では誰にも会いませんでした。
この先をすすんで行くと、森の中になにやら人工物が見えてきます。
近くに降りてみると避難用のシェルターがありました。
この登山道沿いにある建物はここだけ。
山荘もなにもありません。

シェルターの先には小川が流れている水場があります。
ここは登山道唯一の水場です。

本道に戻って上を目指して行きます。

しばらく先へ進むと、鎖やロープが連続する岩場。
雨と泥でツルツル滑るので慎重に登って行きます。

上から見下ろしてもかなりの高度差があります。
一人づつゆっくりと足場を確かめながら・・・。

岩場を過ぎれば山頂はもうすぐ!
本来は眺望がとても良い場所なのですが、ガスっていて何も見えません。
ザンネン((+_+))
山頂が目の前に~♪

そしてようやく武尊山(沖武尊)の山頂に到着しました。
これで26座目ゲット!

記念にポーズ!
靴もドロドロ、霧の中で服も体もビシャビシャ。
武尊山の山頂には小さな祠と狛犬がいました。

登山道ではほとんど人を見かけませんでしたが、山頂には多くのグループがいました。
でも土曜日にしては少ないかも?
やはり天気が良くなかったからでしょうね。
沖武尊(11:50)~剣ヶ峰(12:25)~裏見の滝(14:20)~宝川温泉(16:00)
武尊山の山頂でお昼休憩。
しばし山頂を堪能した後、先へ進みます。

武尊山山頂の下には分岐があります。
まっすぐ行けば前武尊の山頂へ向かいますが、私たちは南へ進んで剣ヶ峰へ向かいます。

つづら折りの下りのガレ場を降りて行きます。
振り返れば稜線沿いのトレイルがつながっていきます。
このあたりは気持ちよく走れますね。
岩場を進むと剣ヶ峰への分岐。

分岐から5分ほど登れば剣ヶ峰の山頂ですが、ガスっていて何も見えません。
山頂は畳二畳ほどのスペースだけです。
タバコを吸っている人がいたので早々に退散。
ここから2キロほどはめちゃくちゃ大変な下りでした。

勾配もすっごくキツくて、しかも泥だらけ。
雨でぬれているおかげで滑りやすさも倍増。
みんな何度も滑って転んだりしながら悪戦苦闘です。
一緒に行ったメンバーのナかやんが足を攣ってしまい、ヒイコラ言いながら何とか下って行きました\(゜ロ\)(/ロ゜)/

しばらく下ると大きな沢に出ます。
雨で水量が増えていたので、ジャブジャブと沢を渡ります。
どちらにしても泥で足首あたりまでグチャグチャだったので、沢の水で泥を落とします。
沢の水が冷たくて、しばらく浸かっていると足が痛くなるくらい。
でも疲れた足には気持ちいいですね。

沢を渡って先へ進めば下りの勾配も少し緩やかになります。
そのあとも大小の沢をいくつも越えていきます。
マイナスイオンが気持ちいい♪
登山道の分岐へ。このあたりからは林道を下って行きます。
しばらく進むと武尊神社に到着。

この神社の脇には有名な「裏見の滝」があります。
滝の裏側に回ることができるというスポットです。
石段を降りて行くと滝の上側の部分を渡ります。

グルッと回れば滝つぼの近くまで行けます。
本当は滝の裏側の遊歩道を通ることが出来るのですが、遊歩道が崩落してしまっているため通ることが出来ませんでした。
たぶんこの感じだと、この先も修復できそうな感じでは無いですね。
もう通ることは難しいのかな。
それでも滝から水しぶきが飛んできて、マイナスイオンがバリバリでした。
滝の上側には駐車場がありました。
おそらく登山する人はこの駐車場に停めていくんでしょう。

裏見の滝から2キロほど走れば「宝台樹キャンプ場」に着きます。
3連休だけあってキャンプ場は人でいっぱいです。
このキャンプ場には売店もお風呂も常設してあるので使い勝手は良さそうです。
近くには温泉もあるのでキャンプするならオススメかも?
そしてこの先は下りのロードを走ります。
温泉までは約7キロほど。頑張って走るぞ!
そしてゴールの宝川温泉に到着しました。
やはり連休で駐車場もいっぱいでした。

とりあえず営業時間内に戻って来れたので良かった~♪
そしてゴールの右足円陣。
みんな泥だらけでしたが、沢の水で洗ってきたので少しはきれいになったかな?
アフターラン
今回はアフターランも楽しみの一つ。
大きな混浴の露天風呂で有名な「宝川温泉」に寄って行きました。

この温泉は映画「テルマエロマエ2」の舞台にもなったことで有名。
川沿いにある大きな露天風呂がポイント。
そして何と言っても露天風呂が混浴なんですよね。
と言っても、女性はみんなお風呂用の浴衣を着ているので裸ではありません。あしからず。
(ただ、男性はタオル一枚orすっぽんぽんなのですけどね・・・)
混浴と言ってもそんなに女の人はいないだろう・・・と思っていたのですが、意外に女性のお客様も多くてビックリ!
流石に女性がいると、タオル巻かずにいるのは目線が気になりますね。
広くてノビノビ出来るのですが、やはり混浴だと少し落ち着かないかも?
平日の空いている時ならゆったりできるかもしれませんね。
カラダを洗う場所は露天風呂には無いので、トレラン後には内湯でカラダを洗ってから入ります。
(シャワーは2基しかなくお湯のでも悪いので体は洗いにくい)
入浴料は大人1,500円、午後3時以降なら1,000円で入れます。
ただ5時45分には閉まってしまうので、ゆっくりするなら朝からのほうがオススメです。
露天風呂でゆっくりした後にゆっくりと帰宅。
帰りも渋滞に合わなかったのですんなり帰って来れました。
まとめ
一人で行くのも良いですが、みんなでワイワイ行くチャレンジも楽しいですね♪