2015年8月29日(土)、山梨県の南アルプス・白峰三山にSHMCクラブのトレランAチームメンバーでアタックしてきました!
今回は北岳と間ノ岳の2つの百名山を日帰りで制覇します!
お次は間ノ岳にアタック!
間ノ岳の概要
間ノ岳は山梨県の南西部、静岡県の最北部で南アルプス地区にあります。
間ノ岳は「あいのだけ」と読みます。
日本で3番目(穂高と同じ標高なので3番目が2つあります)、南アルプスで2番目に高い山。
北岳や農鳥岳とあわせて白峰三山と呼ばれており、白峰三山の真ん中の山なので「間ノ岳」というで名前がついたのだそうです。
山頂付近には地すべりによってできたと考えられる地形があり、この地滑りが起こる前の氷河期のころは日本で一番高かったという説もあります。
「甲斐国志」の指す三峰がいずれにせよ、白峰三山は現在の北岳、間ノ岳、農鳥岳であることは間違いない。
深田久弥「日本百名山」より
ただ私にとってやや惜しく思われるのは、農鳥という山の名を間ノ岳のために取っておいて欲しかったことである。
どうしても北岳の陰に隠れてしまう存在なのですが、その存在感はピカイチなのです。
本日のコース
スタートまで
まずは車で登山口である奈良田温泉の無料駐車場に向かいます。
マイカー規制のため、奈良田温泉から登山口である広河原ビジターセンターまではバスを利用。
広河原登山口から北岳までは3ルートあるのですが、そのうち一番北側の御池小屋コースで登山道を登っていきます。
北岳からは稜線沿いに、間ノ岳、中白根山、西農鳥岳、農鳥岳のピークを越えながら南へと進みます。
農鳥岳の先、大門沢下降店から標高差2,200mを一気に下ります。この下りがクセモノ!
そして車を停めてある奈良田温泉まで帰ってきます。
総距離約25キロ、累積標高差は3,000m弱ほどの行程です。
北岳山荘(10:45)~中白根山(11:10)~間ノ岳(11:55)
北岳山荘には寄らずに先を進んでいきます。
北岳山荘から間ノ岳までは通常CTで1時間40分。
このあたりで雨は弱くなってきました。 雨というよりも雨雲の中を進んでいる感じです。 霧のようなシャワーを浴びながら先へと進みます。
岩場は滑りやすくなっているので気を付けます。
森林限界は越えているので見通しは良いです。
途中のチェックポイントである中白峰山に到着するも視界は全く無し。
変わり映えのしない景色の中をひたすらに進んでいきます。
途中はガレガレの岩場。
視界は不良ですが道に迷うようなことはありません。
北岳山荘から先はほとんど登山客を追い越すこともすれ違うことも無くなってきました。
そこまで勾配のきつくない登りが続いていきます。
山頂まではあと少しです。
そして間ノ岳に到着しました!
山頂付近は我々以外に人影無し。完全に貸し切り状態です。
そして眺望も全くありません(;´Д`)
メンバーも続々と登ってきます。
そしてとりあえず山頂での記念撮影。
何はともあれ、これで19座目をクリアです!
今回は無事に登頂できただけでありがたいと思うようにしましょう(∩´∀`)∩
間ノ岳(12:05)~農鳥小屋(12:40)~西農鳥岳(13:30)~農鳥岳(14:00)
眺望も無いですし山頂は冷えるので、少しだけ休憩したのち先へ進みます。
振り返ってみた間ノ岳の山頂の様子。
ここから先も荒涼とした稜線が続いていきます。
間ノ岳から途中の農鳥小屋付近まで400mほど下っていきます。
このような登山道がしばらく続きます。
このあたりは少し走れるかな?
高度3,000mクラスですが、走っていても平地とさほど変わりはしません。
三国平との分岐まで来ました。
チェックポイントまではあと少しです。
チェックポイントである農鳥小屋が見えてきました。
あの岩の向こうに小屋があります。
農鳥小屋に到着。想像以上に大きな小屋でした。
農鳥小屋の前で小休止した後、西農鳥岳への登りが始まります。
ここから山頂まで300m弱を登り返します。
道も迷うことなく先へと進むことができます。
ガスっているので先が見えない。どこまで続くのか不安になりそう。
稜線沿いは走ろうと思えば走れます。
タッタカターと進めば気持ちも軽くなるかな?
西農鳥岳のピークはもう少しです!
そして西農鳥岳に到着。
ご想像の通り、眺望も何もないです。残念。
この先、農鳥岳までに3つほどピークを巻いて進みます。
滑りやすい岩場なので慎重に・・・。
稜線を進んでいけば農鳥岳は目の前です。
そして、本日最後のピークである農鳥岳に到着しました!
農鳥岳は百名山ではありませんが、日本二百名山に数えられる立派な山です。
そして農鳥岳の山頂で記念撮影。
無事に全てのピークを制覇できたのでほっと一安心です♪
農鳥岳(14:10)~大門沢下降点(14:30)~大門沢小屋(16:00)~奈良田駐車場(17:55)
農鳥岳で小休止をした後、今度は長い下りが始まります。
農鳥岳の山頂から奈良田の駐車場まで標高差は約2,200m。
これを一気に下っていくのです。
雨は霧雨のような感じになってきました。
ガレガレの岩場を下っていきます。
大門沢下降点に到着。
ここには鐘が設置してあります。
昔、ここで若者が遭難死した事故があったそうです。我々も気を付けよう。
ここから先もしばらくガレた岩場が続きます。
次第に勾配がきつくなります。
だんだん傾斜がきつくなり、崖のような下りも出てきます。
濡れていて滑りやすいのでゆっくり慎重に降ります。
こんな下りが延々と続いていきます。
途中で早川の源流であろう沢に出ます。
このあたりの沢は非常に小さいですが、下降するにつれてどんどん沢が大きくなり川になっていきます。
下りの途中にはこのような手作り感満載の木橋がいっぱいあります。
滑りやすいので気を付けて渡ります。
何度も何度もこのような橋を渡っていきます。
標高が2,000mを切ると空気がもわっと変わってきました。
標高1,700mくらいの場所にある大門沢小屋に到着。
雨模様でしたがそこそこ人はいました。少しだけ休憩をして先へ進みます。
雨で思ったよりもペースが上がらず、時刻も16時前になっているので先を急ぎます。
ハイマツの林の中を降りていきます。
渓流の水は冷たい!
岩にかかるハシゴ。
奈良田発電所に到着。
ここには大きな鉄製の吊橋がかかっていました。
鉄の吊橋ですが、一歩歩くたびに大きく揺れます。
しかも両脇には2本のワイヤーロープだけ。踏み外せば真っ逆さま・・・(・_・;)
みんな無口になりながらわたっていました。
発電所にある水のプール。
水も透き通っていて、緑に照らされてエメラルドグリーンに輝いています。
この先は林道整備のための工事が行われており、一部迂回して降りていきました。
先ほどの工事現場から先は林道と舗装路のロード。
なだらかな下り基調の道を4キロ弱ほどランして駐車場まで帰ります。
そして18時前に駐車場に到着。何とか日が暮れる前に帰ってくることができました。
全員ヘッドライトを持参していましたが、使うことなく戻ってこれたので良かったです。
アフターラン
駐車場に着いた後、奈良田バス停から300ⅿほど南にある町営奈良田温泉・女帝の湯によって汗を流しました。
営業時間は19時まで。料金は大人550円です。
ひなびた感じの町営施設。古民家を改装したような雰囲気です。
内湯しかありませんが源泉かけ流しの温泉。ヌルッとした温泉でした。
疲れた体にめちゃくちゃ染み込んできました。
このあと、車で富士宮まで行き、みんなで晩御飯を食べてから帰りました。
眺望が無くて少し残念でしたが、みんな無事に帰ってこれたのでほっとしています。
まとめ
本日の走行距離は約25キロ。累積標高差は3,000m弱です。
標準コースタイムが18時間30分。今回は11時間30分なので短縮率は62%なので50%は切れませんでしたが、コンディションを考えれば上出来でしょう。
また天気の良い時にリベンジしたいと思います!