2015年10月7日(水)、長野県の中央アルプスにある百名山・木曽駒ケ岳と空木岳を縦走アタックしてきました!
今回は木曽駒ケ岳と空木岳の2つの百名山を1日で制覇します!
まずは前半部分の木曽駒ケ岳アタック編です。
木曽駒ケ岳の概要
木曽駒ケ岳は長野県の南西部、中央アルプスエリアの中心となる場所にあります。
木曽駒ケ岳は「きそこまがたけ」と読みます。
木曽駒ヶ岳は長野県上松町・木曽町・宮田村の境界にそびえる標高2,956mの山で、木曽山脈(中央アルプス)の最高峰。
日本百名山、新日本百名山、花の百名山に選定されています。
木曾駒ヶ岳とも表記され、また略して木曽駒と呼ばれる事もあります。
駒ヶ岳の名を冠する山は日本の全国に多数あり、その最高峰である南アルプスの甲斐駒ヶ岳とこの木曽駒ヶ岳に挟まれる伊那谷では、この山を西駒ヶ岳または西駒、甲斐駒ヶ岳を東駒ヶ岳または東駒と呼びます。
木曽前岳 (2,826m)、中岳 (2,925m)、伊那前岳 (2,883m)、宝剣岳 (2,931m) を含めて木曽駒ヶ岳と総称する場合もあるそうです。
私はこの頂上に二度立った。
深田久弥「日本百名山」より
いずれも戦争前で、最初は伊那から登って木曽へ下り、その次は南の越百山主稜を縦走してこの山頂に来た。
その時はすばらしい天気に恵まれて、四周の展望をほしいままにした。
駒ケ岳と言う名前の付く百名山はたくさんあります。調べてみると面白いですよ。
本日のコース
今回のコースはコチラ!
まずは車で登山口である駒ヶ根の菅の台駐車場(有料600円)に向かいます。
今回はちょっと時間の関係もあるので、バス&ロープウェイで一気に標高を稼ぎます。
菅の台バスセンターからしらび平までバス利用。しらび平から千畳敷まではロープウェイです。
千畳敷から木曽駒ケ岳山頂まではあっという間に行けてしまうのでちょっとだけ大回りのコース。
木曽駒ケ岳からは絶壁の宝剣岳を経由して空木岳まで南下。途中何か所もピークを越えていきます。
空木岳からは麓の駐車場まで長い登山道を2,000m下って行きます。
下りはいいのですが長すぎるのも・・・。
そして車を停めてある菅の台駐車場まで帰ってきます。
総距離約26キロ、累積標高差は登りは1,400mほどですが、下りは3,000mオーバーの行程です。
スタートまで
まずはスタート地点である駒ヶ根を目指します。
この日は早朝2時30分起き。いつもよりも30分ほど早く起きました。
山中湖・河口湖経由で山を越えて、一宮御坂ICから中央自動車道に乗ります。
そこから諏訪経由で名古屋方面へ。駒ヶ根ICで降りると菅の台駐車場はスグです。
マイカー利用でだいたい自宅から3時間ほどで到着しました。
早朝5時30分過ぎに到着したにもかかわらず、菅の台バスセンター脇の駐車場は多くの車でいっぱいでした。
始発のバス時刻は6時15分の予定でしたが既にバス停前には行列が・・・。
バスセンターの切符売り場でバス+ロープウェイのセット券が売っています。
往復だと3,900円、片道だと2,030円(バス820円、ロープウェイ1,210円)。
ほとんどの方が往復券を購入していましたが、自分は片道だけの購入です。
この時期は紅葉のシーズンということもあり平日でも混んでいます。
土日だとどうなることやら・・・。
時刻表通りのバス運行だととてもじゃないですがさばききれないので、臨時運行のバスも出ていました。
自分は30分、3本ほどのバスを待ってようやく乗車できました。
バスに乗るコト30分ほどでロープウェイの麓の駅「しらび平駅」に到着。
菅の台バスセンターの標高が896m、しらび平バス停の標高は1,662m。
ここから標高2,612mの千畳敷駅までロープウェイで一気に上がっていきます。
標高差950m、最高到達地点と併せて日本一のロープウェイです。
このしらび平駅では普段は30分間隔での運行ですが、朝の混雑時には10分間隔程度で運行しています。
それでも乗車待ちの行列です。
ロープウェイのゴンドラは60人乗り。
所要時間は約7分ほどです。
そして一気に標高2,600mの千畳敷駅に到着しました。
この駅はホテルも兼ねているので宿泊もできますし、レストランもあるので食事もできます。
簡単に来れるので登山に自信のない方でも遊びに来れますね。
バス停の出発時間は午前6時15分過ぎ。
千畳敷駅に到着したのは午前7時20分なので約1時間でワープしてきました。
下から登ってくるルートもありますが、そうするとプラス5時間は見ておかねばならないので今回は文明の利器に頼ります。
さて、いよいよここからがスタートです!
千畳敷(7:20)~頂上山荘(7:53)~馬の背(8:00)~木曽駒ヶ岳山頂(8:05)
千畳敷駅の目の前には「千畳敷カール」といわれるカール状の地形が広がっています。
雪解けの7月前半には高山植物やお花畑が広がるようです。
山頂付近の紅葉の時期は早いのでもう過ぎてしまったようです。
この千畳敷カールの中を登山道が続いていきます。
まだ早朝なので登山客は少ないみたい。千畳敷の駅でみなさんマッタリされていました。
カールの先に尖った山が見えますが、あそこが「宝剣岳」です。
あとで通りますが、メチャクチャ切れ立っていて怖いルートでした。
まだ日が昇ったばかりで太陽が低い。
東側を振り返ると南アルプスの山々が連なっているのが良く見えます。
ん・・・中央辺りをよく見てみると・・・。
写真をアップで拡大。
中央アルプスの向こう側にひょっこり見えるのは「富士山」です。
こんなに遠くに来ても見えるんですね。
ウワサによれば紀伊半島にある百名山の大台ヶ原からも富士山が見えるそうです。
やはり日本一の山はここからでも見れるんですね!
さて、千畳敷カールの中の登山道を上へ向かって進んでいきます。
このあたりは岩だらけです。
いきなり標高2,600mからのスタートなので体がなかなか慣れません。
空気も薄く感じてゼェハァしてしまいます。
慣れるまではゆっくりペースで登っていくことにします。
ただ登る距離はそんなにありません。
「乗鞍浄土」という広場に到着。
鬼の様に風が吹き荒れています。
耳が痛いのでジャケットのフードを被ります。
この脇に宝剣山荘という山小屋がありますが、風が強くてみんな山荘にこもりっきり。。。
山荘の裏手から木曽駒ヶ岳へ登山道が続いています。
このあたりも岩場の道が続いています。
風邪で吹き飛ばされそう。ヒィ。
途中の中岳からみた木曽駒ヶ岳の全容。
麓に見えるのが頂上山荘。そして左奥に見えるのが御嶽山です。
頂上山荘までいったん下ります。
風が強いので、山荘のわきに避難しているかたがほとんど。
ここから真っ直ぐに登っても面白くないので、ちょっと遠回り。
馬の背というところを経由して山頂を目指します。
風が強くて歩くのが大変ですが、景色を楽しみながら登っていきます。
馬の背の分岐に到着。ここから山頂方面へと向かいます。
山の緑と空の青のコントラストが素晴らしい!
馬の背からあっという間に山頂に到着です。
遠回りしたのにスタートから1時間で山頂に到着してしまいました。あっという間です。
まだ時間が早いので、山頂付近は閑散としています。
山頂には祠がありました。
祠の向こうに御嶽山が大きく見えます。1年前の噴火が嘘のように静まり返っています。
東側に目を向けると南アルプスの山々が良く見えます。
この前登った北岳や聖岳や赤沢岳など、富士山も見えます。
北側には北アルプスの山々が。また南側には静岡県の山々がひろがります。
360°の大パノラマの絶景です♪
山頂の道標で記念撮影。
木曽駒ヶ岳のプレートが置いてありました。
もう少しゆっくりしても良かったのですが、とにかく風がハンパ無く強いです。
体力も奪われてしまいそうなので先へ進みます。
さて、ここから宝剣岳を経て空木岳方面へと向かっていきます。
宝剣山荘(8:35)~宝剣岳(8:50)~サギダルの頭(9:15)
写真左にそびえ立っているのが宝剣岳です。
その奥へと稜線が続いていきますが今回はそのルートを進んでいきます。
いったん麓まで降ります。
頂上山荘から中岳を経て宝剣山荘まで戻っていきます。
風が強くて体力を奪われてしまうので、いったん宝剣山荘に寄ってトイレ休憩をすることにします。
宝剣山荘のトイレはチップ制。
200円払って利用させて頂きます。
宝剣山荘のメニュー。
町の中と比べると割高かもしれませんが、山荘としてはリーズナブルな価格設定です。
350㎜缶ビールも400円だったので、つい買っちゃいそうになりました。
でもこの先はちょっと危険なルートなので我慢します(・_・;)
山荘の食堂も広くて使い勝手が良さそうです。
ロープウェイの駅から近いので荷物運搬も楽なのでしょうね。
さて、ちょっと休憩したので気を取り直して再スタート。
ここから宝剣岳は目の前です。
岩のガレ場の登りを進みます。
ふと下を見ると先ほどのロープウェイの駅が眼下に見えます。
尾根はやせていて狭いので、ちょっと油断すると滑落しそう。
岩場に取り付きながら、慎重に足を置く位置を探して進んでいきます。
クサリやワイヤーなどを頼りに、○印のポイントを確認して登ります。
後ろを振り返れば切り立った崖。怖い・・・。
10数センチの足場と岩に張り付けられたクサリだけが頼り。
風が吹く中、飛ばされないようにしないと。
毎年滑落事故が起きているポイントなので気が抜けません。
そしてようやく宝剣岳の山頂に到着。
山頂はそんなに風は強くありませんでした。
狭いので5~6人いるといっぱいです。
この大きな岩がピークのようです。
登ろうかと思いましたが、風で煽られたらひとたまりもありません(;´Д`)
岩の間に祠を発見。ナムナム。
宝剣岳から見た空木岳へと続いていく稜線。
おー、雄大な景色だ。
宝剣岳から降りていきます。
登りも大変ですが、下りはもっと大変。
下を見なければならないので足がすくみます。
足を踏み外せば奈落の底~♪
岩の間を進んでいきます。
最後のクサリ場を抜ければようやく危険な場所から脱出です。
宝剣岳を振り返ります。
岩場でゴツゴツ。
ここからしばらくはアップダウンが続く稜線へ。
木曽駒ヶ岳や宝剣岳はロープウェイを使って簡単に来れます。
多くの登山客でにぎわっていましたが、この先の空木岳へ続くルートはあまり人が多くありません。
日帰りで行くにはちょっと時間的に厳しいからです。
「サギダルの頭」という場所のそばに分岐があるのですが、ここまでがひとつの区切りのよう。
みなさんこの辺りでロープウェイの方へ引き返していかれました。
自分はこの先を進んで空木岳方面へと進んでいきます。
まとめ
前半はここまで。後半はコチラ~♪