2014年12月3日(水)、静岡県伊豆半島にある天城山にトレイルランに行ってきました。
伊豆は温泉も観光スポットもいっぱいあって色々と楽しめるエリア。
神奈川からのアクセスも良いのでトレイルランするにはオススメです!
天城山の概要
天城山(あまぎさん)は、静岡県の伊豆半島中央部の東西に広がる山。
天城山は複数の山の総称で、「天城山」という名前の単独峰はありません。
最高峰の万三郎岳や万二郎岳などの山々から構成されています。
もともと何十万年前の噴火で形成された山系で、東西の山稜部は富士箱根伊豆国立公園に指定されていています。
深田久弥曰く、
「天城のいいことの一つは、見晴らしである。煙を吐く大島を初め、伊豆七島がそれぞれの個性のある形で浮んでいる海が眺められるし、いつも真正面に富士山が大きく立っている。全く大きい。」
深田久弥「日本百名山」より
と言っています。(実際にはちょっと違うのですが・・・)
【本日登ったピーク】
- 万三郎岳 1,406m
- 万二郎岳 1,299m
本日のコース
スタートまで
いよいよ百名山チャレンジも10座目となりました。(‘ω’)ノ
今回のコースの起点は伊豆半島の中央にある「浄蓮の滝」です。
やはり天城と言って思いつくのは、石川さゆりの「天城越え」でしょう!
それなら浄蓮の滝は外せないスポットです(*´з`)
天城山という山はないので、天城山系の最高峰である万三郎岳を目的地とします。
一番メジャーなルートは、天城高原ゴルフコースの駐車場からアクセスするルート。
でもそれじゃあ物足りないので、敢えて天城峠経由でアタックすることにしました。
標準コースタイムは何と17時間!途中には山荘も何もないので、一般のハイカーなら選択しないルートです。
12月に入って一気に寒くなってきました。いよいよ季節も冬に突入です。
アルプスをはじめ、多くの山々が雪に閉ざされてきた今日この頃。。。
自宅から近い山でありながら敢えて天城に行かなかったのは、「冬でも走れそう」ということで後回しにしてきたからです。
今朝は早朝4時半ごろにマイカーで自宅を出発して、海沿いの道を伊豆方面に南下。
およそ2時間弱で本日の起点である浄蓮の滝無料観光駐車場に到着しました。
自分以外には駐車場には車は一台もありません…。
天気予報によれば、今朝は今年一番の冷え込み。伊豆半島には強風注意報も出ておりました。
ゴウゴウと吹き荒れる風の強さは想像以上。(・_・;)
風が冷たいので気温以上に寒く感じます。
じっとしていると寒いので、とっとと支度をしてスタートすることにしました。
浄蓮の滝(6:40)~旧天城トンネル(7:30)~天城峠(7:40)~八丁池(8:40)
浄蓮の滝の駐車場から少し脇道に入っていくと農道のような道に出ます。
そこをしばらく登っていくとトレイルに入ります。道の駅・天城越えまではこのような道を進んでいきます。
このあたりは非常に水がきれい。小川のせせらぎも気持ちよいですね。
浄蓮の滝から2キロほどのトレイルを走っていくと道の駅・天城越えに到着。
ここから3~4キロは車道を走っていきます。
車道の脇には段々畑のわさび田があります。
水がきれいなので、わさびの水耕栽培が盛んなんですよね。わさび漬けは大好きです♪
車道をずっと登っていくと新天城トンネルにぶつかります。
トンネルの手前に天城峠のバス停があります。ここが登山道の入り口。
浄蓮の滝にこだわらなければ、ここから登っていくのが一般的かな。
バス停の横から登山道の入り口が始まります。
しばらく急坂の木階段を上っていくと、旧天城トンネルに着きます。
旧天城トンネル。ここには公衆トイレもありますよ。
このトンネルの脇がトレイルの入り口になっています。
旧天城トンネルはすっごく長くて暗いトンネルなのでオバケがでそう・・・(>_<)
周りには全く人の気配が無いので先を急ぎます。
トレイルに入ると少し勾配がきつい登り坂が続きます。
このあたりで本日はじめてのハイカーグループと遭遇。そしてしばらく人と会うことはありませんでした・・・。
トンネル脇の登り口から10分もしないで天城峠に到着。
右の方に行くと「伊豆稜線歩道」が続いていき、修善寺の方まで行くことができます。
今日は左に曲がって万三郎岳方面に向かいます。
木々の間から伊豆の山々が見えます。この先の道は木々に遮られて眺望はほとんどありません。
もともと眺望はないことは知っていたのですが、さすがにずっと景色が変わり映えしないと飽きますね。
しばらくこのようなトレイルが続きます。
走れることは走れるのですが、道幅も狭く左側が斜面になっているので、気を付けないと危ないです。
向井峠に到着。まだまだ先は長いな・・・(-_-;)
ずんずん先を進みますよ~♪
沼のような場所。水に浮かんでいるのはワサビ?
緩やかな登りが続いていきます。だんだん石や岩が多くなってきて走りにくくなってきました。
ふと視界が開けて眺望が良くなります。
天気は良いのですが、あいかわらず風が強くて寒い!
寒くて指先の感覚がだんだん無くなってきました。指先まで隠れるグローブにすればよかったと後悔・・・。
もうすぐ八丁池というところ。
八丁池の手前にあるトイレ小屋。その小屋のすぐわきに展望台へと続く道があります。
折角なので展望台に寄っていきました。
展望台の上から見た八丁池。池の向こうには小さく富士山が見えます。
ちょっとだけズーム。
天城の山々が良く見えます。
それにしても風が強い!展望台の上はふきっさらしです。
立っているのもやっと・・・((+_+))
寒くてカメラを持つ手の感覚もマヒしてきたので先を急ぎます・・・。
八丁池の湖畔まで降りてきました。池の周囲が八丁ほどあることからこの名前がついたそうです。
アクセスはそんなに良くないのですが、逆に人があまり来ないので自然が多く残っている感じがします。
ここで軽く小休止。スタートから13キロほどですが、まだまだ先は長いです。
八丁池(8:50)~戸塚山(小岳)(9:40)~万三郎岳(9:55)~万二郎岳(10:30)
八丁池で少し休んだ後、先へ進みます。目的地まではまだまだ。
八丁池から20分ちょっとで白田峠に到着。看板以外には何もありません。
しばらくずっとこんな感じのトレイルが続いていきます。
変わり映えがあまりしない景色・・・。
先へ進むにつれて勾配もキツクなっていきます。
ロープがあるような場所もあります。
ただロープに頼らなければ登れないような場所ではありません。普通に立って登れます。
ひぃこら言いながら登っていきますよ~♪
戸塚山(小岳)に到着。
天城山の最高峰・万三郎岳まではあと少し!
万三郎岳の山頂に到着!山頂手前から見た富士山です。
今日は天気が良いのでよく見えますね~(^o^)丿
北の方を見ると相模湾や熱海、伊東の町もよく見えました。
とりあえず山頂での記念撮影。寒くて顔がこわばっていますw
誰もいないので自撮りでパシャ!
頂付近はあいかわらず何もなし。ベンチがあるだけ。
それにしても風が強くて寒い!じっとしていると飛ばされそうなので先へ行きます。
山頂からの降り口はガレガレ。気を付けて行きます。
このあたりから、ちょこちょこハイカーの人たちとすれ違うようになりました。
やはり天城高原ゴルフ場の方から登ってくるのでしょうね。
短いはしごなどもチョコチョコ。
アセビのトンネルですって。ジャパニーズアンドロメダっていう響きがカッコいい(^O^)
ガレガレの下りを下っていきます。目の前に見えるのは天城高原ゴルフ場。
馬の背を通過。馬というよりもラクダのような感じ。
馬の背から振り返ると、さっき通った万三郎岳が良く見えました。
次のピークである万二郎岳への登り返し。
やはり火山でできた山だけあって岩がゴツゴツしています。
万三郎岳から30分ほどで万二郎岳に到着しました。
とりあえず自撮りで記念撮影。ハイカーの人もいたのですが、寒くてお願いするのも気がひけてしまって・・・(-_-;)
あいかわらず風が強くて寒いです。特にピーク付近の風の強さはハンパないっす。
山頂といっても何もないですし、ゆっくり休憩することもできないので先へいこう。
万二郎岳(10:30)~四辻(10:50)~万三郎下分岐(11:50)~八丁池(12:45)
ここからはとりあえず天城高原ゴルフ場の方向へ向かいます。
登ってくるハイカーの人が結構いました。
みんな口々に「寒い寒い・・・」言いながら登っていました(^_^.)
走りやすいトレイルが続いていきます。
天城高原ゴルフ場への分岐となる四辻に着きました。
ここまで降りてくると風は幾分弱まってきます。
ベンチもあるので小休止。ちょうどここが本日の折り返し地点のような感じです。
スタートからここまでで23キロ弱。ぼちぼち疲れてきました(^^ゞ
ここからは万二郎岳や万三郎岳の北側の尾根を進んでいきます。
ただあまり人が通らないようなので山道も少し荒れています。
崩落している場所もあるので気を付けていきましょう。
涸沢の分岐点に到着。ここから万三郎岳の登り口までの急坂を登り返します。
ひたすらに続いていく木階段。こういう登り返しって結構足に堪えます。
岩場も登っていきますよ(^_^.)
ヒィヒィ言いながらなんとか登り切って分岐点に到着です。
ここからは往路と同じ道を八丁池に向かって戻っていきます。
往路は登り基調でしたが、帰りは下りのトレイルなので軽快に飛ばしていきます。
ただ流石に足も疲れてきているので、気を付けないと木の根っこに足を取られそうになるコトも・・・。
無理せず余裕を持ったスピードで先へ進みます(^o^)丿
八丁池まであと4キロ。まだまだあるなー。
景色も変わり映えしないですが、トレイル自体は走りやすいので楽しいです♪
ようやくチェックポイントの八丁池に戻ってきました。
ぼちぼち走行距離も30キロオーバーになってきたので疲れてきたぞ。
八丁池(12:50)~水生地(13:30)~天城トンネル(13:40)~浄蓮の滝ゴール(14:00)
八丁池からは往路と違うコースを進みます。
水生地というトコロを目指していきます。「下り八丁池歩道」というルートです。
落ち葉がフカフカで気持ちいい・・・と思っていたら隠れた木の根っこにつまずいてしましました。
イテテテテ・・・(-_-;)
ずっと下りが続いていくので気持ちよく走れます。ただちょっと迷いやすいかも?
途中で林道にぶつかります。横切って先へ進みます。
林道を過ぎたあたりからトレイルが不明瞭になっていくので、踏み跡を探しつつ進みます。
このあたりはあんまり人が通らないんでしょうね。
ちなみに万二郎岳下の四辻からゴールまでは一人もハイカーとすれ違いませんでした。(^^ゞ
途中崩落している場もありましたが危険な個所はありません。
紅葉のピークならハイキングにちょうどいいかも?
林道との合流点に到着。ここからは舗装路を下っていきます。
しばらく走ると水生地の駐車場に着きました。
林道の終点には頑丈なゲートがあって車が入れないようになっています。
ゲートのパイプの隙間をくぐって先へ進みます。
水生地という名前だけあって渓流のせせらぎが気持ち良いです。
渓流沿いの林道を下っていきます。
しばらく未舗装の林道を進んでいきます。
林道を先へ進んでいくと国道にぶつかります。
すぐ脇には新天城トンネルがあるあたり。ようやく人里に帰ってきた感じです。
ここからは国道をひたすらに下っていきます。歩道がないので路肩を走行。
車が結構なスピードで走ってくるのでちょっと怖い。
しばらく国道を下っていくと道の駅・天城越えに着きます。
ゴールの浄蓮の滝へはあと少し!
そして浄蓮の滝へと帰ってきました。
さすがにお昼過ぎになれば駐車場もそこそこ賑わっています。
せっかくなので滝も見ていくことにしましょう。
駐車場から階段で少し降りていくと浄蓮の滝があります。
水量も多いので豪快です!マイナスイオンを浴びて疲れも少しは癒えたかな?
アフターラン
実はこの日、夕方から湯河原温泉のホテルで仕事関係の忘年会がありました。
受付を頼まれていたので、駐車場でチャチャッと汗を拭いて着替えてスグにもどる準備。
車を飛ばして1時間ちょっとで湯河原まで戻ってきました。
ホテルに着いたらまだ時間があったので、先にチェックインしてホテルの温泉でゆっくり汗を流しました。
やっぱり走った後の温泉はいいよね~(^o^)丿
まとめ
本日の走行距離は約43キロ。フルマラソン並みに走ってしまいました。(-_-;)
そんなに高くない山なのに累積標高差は2,300mほど。
やはり距離が長いとアップダウンもそこそこありますからね。
標準コースタイムが17時間のところを7時間半弱で行ってこれたので、とりあえず目標のCT短縮50%はクリア♪
伊豆は登山だとちょっと物足りないかもしれませんが、トレイルランをするにはとても良いロケーションだと思いますよ。