2014年10月9日(木)、長野県にある八ヶ岳にトレイルランに行ってきました!
八ヶ岳の概要
八ヶ岳(やつがたけ、八ケ岳)は、長野県と山梨県にまたがって連なる山塊一帯を総称した呼称で八ヶ岳という名前の山自体は存在しません。
南北30km余りに及ぶ山塊で、火山活動で出来上がった大火山群です。
(ただ現在は火山活動はほとんど無いようで、気象庁の監視火山対象にはなっていません)
樹木帯が広がる北八ヶ岳と、険しい山々が連なる南八ヶ岳に分けられます。
深田久弥の言う八ヶ岳とは、南八ヶ岳のことを指しているようです。
【本日のピーク】
阿弥陀岳 2,805m
中岳 2,700m
赤岳 2,899m
横岳 2,829m
硫黄岳 2,760m
本日のコース
今回は八ヶ岳の最高峰「赤岳」を中心に阿弥陀岳、中岳、横岳、硫黄岳をぐるっと一周してきました。
赤岳へのアクセスは諏訪方面から登るルートと清里から登るルートがあります。
今回は深田久弥と同じく諏訪方面、美濃戸登山口から登ります。
登山口スタート地点まで
朝3時過ぎに家を出る予定でしたがちょっと寝坊してしまい、朝4時に家を出ました。
富士五湖経由で山梨県・甲府まで行き、そこから中央自動車道で南諏訪ICへ。
南諏訪ICからは美濃戸までスグなのですがちょっと迷ってしまい、何だかんだ言って美濃戸口登山道の駐車場に着いたのは午前7時になってしまいました。
平日というコトもあり、駐車場もそんなに混雑していません。
駐車料金は普通車で1日500円。すぐそばにある美濃戸口山荘で支払います。
山荘周辺には数名のハイカーがいましたが、ひっそりとしていました。
準備をとっとと済ませて早速スタートします。
美濃と登山口の標高はちょうど1,500メートルです。
美濃戸登山道(7:00)~御小屋山(7:57)~不動清水(8:11)~阿弥陀岳(9:03)
美濃戸登山口からしばらくは別荘地の中を歩いていきます。
まだ少し紅葉には早いみたい。
八ヶ岳周辺は赤く染まる木々より黄色くなる木の方が多いそうです。
最初から結構な勾配の登りが続きます。
しばらく舗装された道路を行くと砂利道に入ります。
スタートか2キロほどで細い登山道に入っていきます。
勾配はきつく細いトレイルですが、整備されているので進みやすいです。
後で計算してみると、阿弥陀岳までの勾配は平均で20%・・・(-_-;)
そりゃキツイわ。
振り返ると八ヶ岳の山もうっすら黄色くなってきています。
このあたりはまだ晴れていました。
途中、登山道を見失ってしまいました。
方向は間違っていないのでそのまま直登して登山道に復帰。
この辺りは登山道以外にも踏跡が多いので気を付けて進んでいかないと。
御小屋山の分岐に到着。
このあたりは眺望もあまりないので先へ進みます。
短いですが平坦な部分もあるのでちょっとだけ走ります。
木々の間から遠くに南アルプスの山々が見えますよ♪
走れるところは飛ばしていきましょう!
標高が上がっていくにつ入れて、登山道も岩がごろごろし始めてきます。
そう言えばスタートしてからハイカーに全く会っていない。
結局、阿弥陀岳までは一人も遭遇しませんでした。
途中、不動清水の入り口に到着。
この先に水場があるようです。少し覗きに行ってみましたが、特に何もないので先へ行きます。
だんだん標高が上がるにつれてガスが出てきました。
今日は山頂付近はガスガスだな・・・((+_+))
だんだん岩場が多くなってきます。
このあたりから岩にへばりついて登っていきます。
この前の瑞牆山で鍛えられたので、このくらいの岩場はへっちゃらです。
あー、もう周りはガスでいっぱい。眺望は全くありません。
ロープで岩場を登ります。
でも角度があるのでロープなしでもじゅうぶん登れます。
・・・だんだん角度がキツイ登りが。
天然のアスレチックですな。最近は岩登りも面白くなってきました。
ハシゴもいっぱいでてくるよ~。
細いキレットみたいなところも通って行きます。
風も強くなってきたので煽られないようにしないと。
ガスで見えないだけ怖くないかもしれないですな。
最初のチェックポイントの阿弥陀岳に到着。
山頂には数名のハイカーがいました。
スタートからここまでずっと登りっぱなし。2時間で1,300メートルの登りは結構きつかったな。
周りはガスっていて何も見えない・・・(ToT)/
ジッとしていると少し肌寒いので先へ進むことにします。
中岳(9:26)~赤岳(9:56)~横岳(10:53)~硫黄岳(11:37)
このあたりは火山でできた山っぽく赤茶けた石や岩が多いです。
あいかわらずハシゴやクサリ場が続いていきます。
中岳のコルというところ。
このあたりのベンチに荷物をデポして阿弥陀岳に登ってくる人も多いみたい。
阿弥陀岳は岩場の登り下りが多いからね。
ガスの切れ間からみえる風景。少し眺望があると気分も上がります。
下の方を覗くと遠くに小屋が見えます。行者小屋という山荘。
八ヶ岳には山荘が多いので色んなコースが取れるみたいですよ。
あっという間に中岳に到着。
といっても眺望は全くなし。人もいないので先に進みます。
中岳から少し下ります。ちょっとだけ下ったらあとは登るのみ!
石でガレガレ。浮石ばかりなので気を付けて登って行かないと・・・。
少し息が苦しいなぁと思ったら、このあたりで標高は2,500メートルオーバー。
ちょっと空気も薄いのかな?息が上がるのが早くなってきた気がする。
赤岳が近づくにつれて標高が一気に上がってきます。
急こう配の岩場クサリ場が続きます。
気を付けてゆっくり登って行くようにします。
こんな岩場も登っていくのねー!
でも鎖もあるし足場もしっかりしているので見た目以上に難しくはないです。
・・・体力は要りますけど。(*^^)v
下を見下ろすとハイカーの人たちも登ってきます。
この辺りはボツボツ人が増え始めてきました。
山頂まではあと少し!
ガスの中を進みます。
赤岳の山頂に到着!
山頂にはお堂が建っていました。
それにしてもガスで何も見えない。。。(-_-;)
ここまで長袖のランシャツ一枚で来たのですが、風が寒くてしょうがないのでジャケットを着ました。
温度計みたら3℃だって・・・。そりゃ寒いわ。
頂上付近にいたハイカーさんに写真撮ってもらいました。
景色は無いですが、一応記念です。
八ヶ岳最高峰の赤岳登頂!これで7座目~♪
山頂付近で持ってきたおにぎり食べたのですが、寒くて震えながら食ってました。(-_-)
赤岳の頂上すぐ横に建っている赤岳頂上山荘。
こんなところにも山荘があるのね。
眺望もないので、小休止の後は先に進みます。
赤岳からの下りはこれまた結構な岩場が続きました。
それでも気を付けて進めばそんなに難しいことはないと思います。
おっちゃんパーティのうちの一人が谷の切れ間の登山道にビビって立ち往生してましたけど。
登山道に座り込んで動けなくなってしまったようです。
・・・あの、通れないんですけど(-_-;)
通る方が崖スレスレですれ違いました。コワッ!
岩場が過ぎればあとは石ころゴロゴロの道が続きます。
ガスの切れ間から見れる行者小屋~♪
清里方面は比較的眺望が開けていました。山の緑と黄色がキレイっす。
稜線沿いを登山道が続いていきます。
途中にある赤岳展望荘という山荘。
山荘の周りには人がいなかったので中に入りづらい・・・。
ジブンにはなかなか山荘の敷居は高いです。
赤岳と横岳の中間にある地蔵の頭という分岐に到着。
このあたりもこのような岩場が続きます。
あまり変わり映えしない風景だなぁ。
稜線沿いは岩がごろごろしているし、岩場が多いので走るのは難しい。
ガスの切れ間に見える清里の高原地帯が心を癒してくれます。
崖の岸壁沿いに進む細い登山道。落ちたら・・・(;´Д`)
ガスっていて崖下が見えないので逆に怖くないかも 。
三又峰というところに着きました。ここから山梨側に降りていくこともできます。
それにしても風が強い!
三又峰からはまた登り返し。
次の横岳を目指して登っていきます。
そして横岳山頂に到着♪
やっぱりガスっていて何も見えません。(T_T)
おそらく絶壁なんだろうけど…。
とりあえず記念撮影。山頂は寒いなぁ。
横岳の山頂には ハイカーがちらほら。
そんなに広くないし休むところもないので、しばし居た後は先へ進みます。
この先も岩場が続きます。
細い岩場の登山道の上を、クサリを頼りに前へ進みます。
ちなみに両脇は切り立った岸壁です。。。( ゚Д゚)
岩場の登山道。八ヶ岳高原側から吹き上げて来る風が強い!
たまに 立っているのもやっとなくらいの強風が吹きあげてきます。
バイザーも飛ばされそう!ズラも飛ばされそう!(;´Д`)
しばらく進むと眼下に山荘が見えてきました。
硫黄岳山荘 に到着♪
営業しているようですが小屋の周りには誰もいません。
と言うより、山荘の外は強風で立っているのがやっとの状況なので…。
ガスの合間に見える硫黄岳の山頂方面。
本日最後のピークなので、頑張って登っていきましょう!
硫黄岳の 肩口からはこのような石積みの案内板が立っています。
山頂までこのように石積みがずっと続いていきます。
目印になるようなものが他にないので、この石積みがあれば迷うことはないですね 。
ガレガレの岩場を登りきると硫黄岳の山頂に到着します。
硫黄岳の山頂に到着♪
看板と案内図がある以外は何もありませーん。
人も誰もいませーん。貸し切り状態です(・_・;)
とにかく山頂付近は風が強くて大変です!
硫黄岳は火山の噴火でできた山のようです。山頂のすぐそばには大きな火口が。
今は火山活動はほとんどないようなのですが、火口周辺の岩場はいつ崩落してもおかしくないような感じです。
写真ではうまく写りませんが、茶褐色の岩場が自然の力強さを伝えてくれます。
先日の御嶽山の噴火のこともありますし、山の怖さを改めて感じます。
山頂付近には小屋のようなものもありますが誰もいません。
とにかく 風が強いので先に進みます。
赤岩の頭(11:46)~赤岳鉱泉(12:13)~美濃戸山荘(12:52)~美濃戸登山口(13:05)
硫黄岳の山頂から少し降りたところにある「赤岩の頭」というところに着きました。
このあたりに来るとだいぶ風も収まってきました。
横岳の下山口からここまで誰にも会うこともなくきました。
ちょっとサミシイ。
ここでちょっと休憩した後、先へ進みます。
次の目的地は赤岳鉱泉です。
赤岩の頭からはずっと下り坂です。
ちょっと降りるとすぐにガスが晴れてきて日差しも出てきました。
しばらくは岩の多い登山道を下っていきます。
大きい岩や石もありますが、比較的進みやすいトレイルです。
足場に気を付けながらジョグ感覚で走っていきます。
20分ほど走るとジョウゴ沢というトコロに出ました。
北沢の渓流にぶつかるところです。
しっかりとした木の橋がかかっています。
渓流のせせらぎが心地よいですね。もうこのあたりまで降りてくると暑いくらいです。
上に来ていたジャケットを脱いで、長袖シャツも袖をまくります。
このあとは渓流沿いに下っていきます。
さきほどのジョウゴ沢からちょっと行くと「赤岳鉱泉」という山荘に着きます。
八ヶ岳でも有名な山荘でお風呂もあるそうですよ~♪
今までの山荘はそうでもなかったのですが、この山荘の周辺は多くのハイカーたちで賑わっていました。
山荘のメニュー。山の割には結構リーズナブルなお値段です。
山荘周辺の風景。空はまだ雲が多いですが青空も見えます。
周辺はキャンプ地にもなっていて、テントもいくつかありました。
ここでゴハンを食べてゆっくりしていこうかとも思ったのですが、軽い休憩だけにとどめておきます。
山荘の先は北沢渓流沿いに下っていきます。
渓流の上にいくつも橋がかかっていて、右に左に渓流を見ながら進んでいきます。
よく見ると沢が茶色に見えます。このあたりの鉱物を含んでいるんでしょうね。
八ヶ岳の森の中気持ちよく走り抜けていきます♪ (^o^)丿
赤岳鉱泉から20分くらいのところに環境保全のための堰がありました。
このあたりくらいまで許可車両が入ってこれるみたいですね。
ジョウゴ沢で見たときは小さな渓流だったのに、いろんな沢が集まってだんだん大きな川になっていきます。
黄色の葉っぱとのコントラストが良い感じです。
この辺りまで降りてくると道幅も車が通れるくらいの広さになってきます。
石がゴツゴツしているので、走ると足の裏は痛いです。。。(-_-;)
美濃戸山荘という山小屋に来ました。
このあたりまで来ると多くのハイカーさんが見受けられます。
ハイキングするには渓流沿いの道は気持ちよいですね。
八ヶ岳の看板。ここから行者小屋経由で赤岳に行けるみたいです。
むしろそのルートの方が一般的だったようで・・・(^^ゞ
美濃戸山荘のすぐ下には駐車場があり、ここまでは一般車も入ってこれるみたい。
駐車料金も下の山荘と同じで1日500円みたいですよ。
一般車も入ってこれるので道路も整備されています。
空を見上げると青空が広がっていました。
山頂でも晴れてくれればよかったのになぁ・・・。
さぁ、ゴールまであと少し!下り坂を快調に飛ばしていきます♪
そして駐車場まで帰ってきました~。時間はちょうど午後1時くらい。
朝7時に出発したので、ぴったり6時間ほどの行程でした。
最後は走ってこれたので汗だくになっちゃいましたね。でも気持ちいい!(^o^)丿
アフターラン
車で軽く片づけをした後、駐車場から3キロほどのところにある「もみの湯」という温泉施設に向かいます。
もみの湯は公営の温泉施設。
タオルなどはついていないですが、料金は500円とリーズナブル。
八ヶ岳周辺の温泉は鉱物などのミネラルを豊富に含んでいるので、淡い茶褐色の源泉なのだそうです。
のんびりお風呂に入って疲れを癒します。
コーラを買おうと思ったのですが 、ここでもゼロカロリー系のコーラしか置いていない。。。
最近のトレンドなのですね。
まとめ
帰りの道中、八ヶ岳農場から見える南八ヶ岳の山々がきれいだったので、思わず路駐して写真を撮りました。
やっぱり山頂付近は雲がかかっていますね。でも初秋の気持ちよい空気の中で走れたので大満足です。