2016年8月20日(土)、長野県と新潟県の県境にある百名山、高妻山(たかつまやま)にアタックしてきました。
パワースポットでもある戸隠神社そばのキャンプ場からピストンでの往復。
渓流沿いに沢登りしていくコースはまさに天然のアスレチックです!
高妻山の概要
高妻山は長野市の北西にある戸隠エリアに位置しています。
高妻山は「たかつまやま」と読みます。
戸隠連峰の最高峰、別名は「戸隠富士」と呼ばれている標高2,353mの山です。
高妻山に登るには長野県側の戸隠高原キャンプ場を起点にするのがベスト。
すぐ近くにはパワースポットで有名な戸隠神社や牧場などもあり、登山客以外にも多くの人で賑わっています。
長野市から1時間かからずに登山口まで来れるアクセスの良さも魅力的。
戸隠・飯縄・黒姫連山での最高峰であるのみならず、山の品格からいっても一番立派であるにもかかわらず、登る人が少ない。
深田久弥「日本百名山」より
戸隠連峰の最高峰であるにもかかわらずこのように書いているというコトは、深田自身もこの山への挑戦がきつかったというコトなんでしょうね。
本日のコース
戸隠キャンプ場のすぐ手前にある登山者用無料駐車場に車をデポ。
キャンプ場と牧場の中を通り抜ければ登山口に到着します。
しばらく渓流沿いを何度も渡渉しながら沢を登っていきます。
沢登が終わった後は何度もアップダウンを繰り返して、最後は岩場を乗り越えて山頂に到着。
山頂からはピストンで登山口まで戻ります。
途中で戸隠山を経由して下山する予定だったのですが、下りで思いっきりコケてしまいました。
その時に変な態勢で踏ん張ってしまったので思いっきり足をつってしまって気分はサゲサゲ。
そのままピストンでスタート地まで戻りました。
今回も当初予定のルートよりも短い13キロちょっとで終了。
それでも沢登や岸壁登りが出来るアスレチックのような面白いルートです。
スタートまで
前日に雨飾山に登った後、長野市内のビジネスホテルに移動して午後は仕事。
そのままホテルで一泊して、翌日の早朝4時にホテルをチェックアウト。
長野の有名な名跡・善光寺のわきを抜けて戸隠高原方面へと向かいます。
途中のコンビニで朝ごはんと携行食&水をゲットして小一時間ほどで戸隠高原キャンプ場に到着。
戸隠高原キャンプ場の手前に高妻山登山者用の無料駐車場があるので、そこに車をデポして山に向かうことにしました。
駐車場に到着したのは午前5時前だったのですが、駐車場はほぼ満車状態。
幸いにも軽自動車1台分くらい停められそうなスペースが空いていたので「ラッキー♪」と駐車。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42182677/picture_pc_3e11e7a8186cbd2e80ddd71f6be4f970.jpg)
8月の土曜日なので混んでいるとは思っていましたが、まさかここまで混んでいるとは思いませんでした。
やはり高妻山はアクセスが良いので人気があるんですね。
近くのパワースポット・戸隠神社にもここから散歩がてら歩いて行けるので拠点にするにはちょうどいいかもしれないですね。
戸隠キャンプ場(5:20)~一不動(6:15)~五地蔵山(6:50)
駐車場で身支度を整えてからさっそく出発します。
早朝の戸隠高原は半袖シャツだとちょっと肌寒いくらい。
登山者用駐車場の先に戸隠高原キャンプ場があります。
すごい広いキャンプ場で水遊び場や渓流、牧場などもあるので、避暑のためのキャンプにはもってこいの場所ですね~♪
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42182681/picture_pc_cf60ae49eeb0d7a29d857a1f1fb9159a.jpg)
キャンプ場のなかを突っ切って登山口へと向かいます。
早朝でしたが登山客もいっぱいです。
キャンプ場を抜けると、今度は牧場のなかを突っ切って進みます。
牧場の消毒のために入り口には石灰がまかれています。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42182684/picture_pc_b7dc9fe34da565461aef9ea40e0b46d7.jpg)
牧草地を緩やかにのぼって進んでいきます。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42182690/picture_pc_efe6957ff744400584abed9aea8d8976.jpg)
緑の回廊としてこの辺りは整備されているんですね。
ここをずっと行けば雨飾山まで行けそうな雰囲気ですが、とても1日で進める距離ではないな・・・。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42182689/picture_pc_73048c8ded22db5be20590ebf72a1e5a.jpg)
牧場を抜ければいよいよ本格的な登山道へと入っていきます。
登山道は渓流沿いに上へ上へとつながっていきます。
最初のころは沢のわきを進んでいくのですが、途中から何度も沢を渡ってジグザグに登ります。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42182708/picture_pc_b82f90161d42b935eeff460b7850a329.jpg)
途中には小さな滝などもいくつもありますよ~♪
そのうち登山道なんだか沢なんだか分からなくなるくらいの場所を登っていきます。
トレイルシューズは沢の中でビショビショ。沢登り用の靴だったらもっと楽しめるかも?
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42182712/picture_pc_2109367a8bafdb50bf1ebd4609116b3f.jpg)
こんな一枚岩の滝も登っていきます。
足をかける場所もほとんどなく、流れる水で岩はツルツル。
鎖を頼りながら登っていくのはまさに天然のアスレチックですね!
高度感あってスリルもあるのですがこれが結構面白いのですよ♪
滝を登った先には切り立った傾斜沿いにの細い道を鎖を頼りに渡っていきます。
足を滑らせれば奈落の底~(*´Д`)
でもこのドキドキ感も楽しいです。
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42182719/picture_pc_d309e6cc40b0ba2e7d994283d2531eed.jpg)
岩場地帯を登り切れば一不動の避難小屋のある分岐ポイントに到着。
この避難小屋は緊急用なので宿泊者は使えません。
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42182727/picture_pc_ae3440b6d1a5f7cab22b39153774a850.jpg)
ここから先はさっきまでのガレ場と違って木の根っこだらけのトレイル。
けっこうな斜度があるのでどっこいしょと登っていきます。
しばらく登れば森を向けて眺望が広がります。
朝の太陽がまぶしいですね。
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42182732/picture_pc_f8bda72f6bc895fdce8deb79ccd82cf5.jpg)
三文殊という場所に到着。
この辺りは戸隠神社の修験道としても使われていたようです。
![画像11](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42182736/picture_pc_03cc2e1d18830d35ad683fb16c0e2dc4.jpg)
目の前には最初のピークの五地蔵山。
まずはあそこまで目指そう。
![画像12](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42182739/picture_pc_77e15659cc19d2efaa62ba0d1d0f8ab3.jpg)
そして五地蔵山の山頂に到着。
ちょっと手前に道標がありましたが、本当の山頂は眺望が開けています。
![画像14](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42182750/picture_pc_a4f55dae1a4434c64bee2521883f940c.jpg)
五地蔵山の山頂から見た戸隠高原の全景。
遠くに長野市の町が広がっています。綺麗だね~♪
![画像13](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42182746/picture_pc_39f3d93e07f97e975f6687dec4cfc3e9.jpg)
五地蔵山(6:25)~八観音(7:10)~高妻山(7:50)
この後もアップダウンがある稜線が続いていきます。
高妻山を紹介しているサイトではアップダウンが結構キツイと書いてありましたが、そんなにキツクはないですよ。
丹沢のほうがアップダウンは激しいです。
![画像15](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42182758/picture_pc_6b4d9268998ab97e2449ca7a8070abb0.jpg)
五地蔵山の先には高松山の山頂が見るポイントが。
もうひとやま超えていく感じですね。
七薬師というポイントへ。
このあたりは山岳信仰が盛んで、昔から修験道にもなっていたようです。
![画像17](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42182769/picture_pc_5dfdea0b66c02a7441237e0586864ae0.jpg)
クマザサのトレイルを進んでいきます。
足場が悪いので走るのは難しいですが、テンポよく進んでいくことは出来ます。
いよいよ高妻山の最後の登りへのアタック!
![画像16](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42182761/picture_pc_a8c99ee5457c2494691272311145e8e6.jpg)
このあたりは気持ちよく小走りに進めますが・・・
![画像18](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42182772/picture_pc_e10c5f76d56339a11665b7113213384e.jpg)
だんだんと勾配が急になって岩場も多くなってきます。
ひたすらに登っていきますよ!
![画像19](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42182775/picture_pc_3fcd655ff66c1ffdacdccda5b69436fa.jpg)
山頂まであと少し・・・というところで急に周りにガスが出始めてしまいました。
さっきまであんなに青空だったのに・・・(*´Д`)イヤーン
何とかガスが晴れてくれないかと祈りながら登ります。
![画像20](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42182779/picture_pc_c548b8dad51b4f254df926308543d07e.jpg)
山頂付近には祠や剣など祭祀に関係するものが多くありました。
山頂までは岩場の道を乗り越えていきま。
そしてようやく高妻山の山頂に到着♪
ただやはりガスっていて山頂からの壮大な眺めを見ることは出来ませんでした。ザンネン!
![画像21](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42182792/picture_pc_39ff298f14933dee1c7ad0c143c37e24.jpg)
そんなこと言っていても仕方ないのですけどね。
ガスっていて残念ながら今回は眺望なしです・・・。(-_-;)
それでも登頂は成功ですのでこれで28座目クリア♪
山頂にいたハイカーの方に記念撮影してもらいました。
このあと少しおしゃべりしながら休憩。
持ってきたおにぎりでカロリー補給。
乙妻山まで行こうか迷ったのですが、多分ガスっていっそうだったので引き返すことにします。
![画像22](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42182798/picture_pc_6980b39aee4b246344e9fc3fc25c32f4.jpg)
高妻山(8:10)~五地蔵山(8:45)~一不動(9:25)~戸隠キャンプ場(10:20)
岩場をピョンピョン飛び越えて戻ります。
200mほど下ればガスが晴れて周りの景色も一望できるんだけどなぁ。
戸隠高原方面へと続いていく稜線。
![画像23](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42182805/picture_pc_49ccd4c836fa3f2a8eae4ac460900c2e.jpg)
下りのトレイルをジグザグに降りて行きます。
北アルプス方面も雲がかかっていてはっきり見えませんが良い眺めです♪
アップダウンが続くので下りと言ってもラクではありません。
・・・とここでハプニング!
油断していたら思いっきりつまづいて大転倒。
その時に思いっきり足を攣ってしまいました。
![画像24](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42182815/picture_pc_7708a0dc03b799d132090f6e081ecadb.jpg)
「イテテテ・・・((+_+))」
しばらく悶絶状態・・・。
なんとか足の攣りは収まったのですが、良く見たら左腕はすりむいて流血ポタポタ。
キズ自体はたいしたことなかったのですが、テンションは一気にダウン。
その先は飛ばすこともなく、ゆっくり下山することに。
![画像25](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42182820/picture_pc_c7be0e3ad4cf827e58425d618ff99556.jpg)
15分ほどで一不動の避難小屋まで戻ってきました。
本当はここから戸隠山まで行く予定だったのですが、何となくテンションも下がってしまったのでおとなしく下山することにします。
気分が落ちると集中力も欠きますね。
普段ならつまづかないようなポイントでコケたりして・・・。
こういう時に大ケガするので気を付けて降りて行こう。
途中に湧水ポイントが!
この水で先ほどの傷を洗い流し、顔も洗って気分もサッパリ。
気持ちを取り直して降りてい行きましょう。
登ってきた沢を下って行きます。
![画像26](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42182826/picture_pc_d306a1955f12a62c9e0b5b30fd1f86f1.jpg)
鎖の斜面も気を付けて進んで・・・
このあたりまで来ると傾斜も緩やかになってテンポ良く進んで行くことが出来ます。
そして牧場の中を突き進めばゴールは目の前。
いたるところにフンが転がっているので気をつけなければ(-_-;)
![画像27](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42182828/picture_pc_2c77407c1f5ed800e638137b0a0fb518.jpg)
牧場の先にはキャンプ場。
朝方はヒッソリとしていたのですが、返ってきたころには多くの子供たちが遊びまわっていました。
![画像28](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42182834/picture_pc_6e064b5be7322ee047433db3b7db53b7.jpg)
このあと駐車場まで戻って本日の行程は終了。
想定よりも早く戻ってきてしまいましたが、気分がのらないときにはムリすると危険。
自分の判断で臨機応変に対応できるのはシングルでのアタックのメリットでもあります。
本日の距離は13kmなのでちょっと短め。
標準コースタイムが9時間ほどでタイムは5時間なので50%は切れませんでした。
でも楽しく天然のアスレチックが楽しめたので良かったです♪
アフターラン
戸隠キャンプ場から車で10分ほど南に行くと戸隠神社があります。
その大鳥居の脇を入っていくと「戸隠神告げ温泉」という日帰り温泉があるのです。
入浴料は大人700円。
内湯しかないですが温泉の質はイイ感じ。
山の疲れを癒すにはちょうど良いですね。
駐車場も広いです。
温泉には食堂も併設されています。
まとめ
戸隠に来たからには蕎麦を食べないわけにはいかないでしょう!
今回頂いたのは「とろろざるせいろ蕎麦」。お値段は1,000円。
十割そばの風味と自然薯の甘みがマッチしてとても美味しかったです。
高妻山でトレランしたら、ここの温泉とお蕎麦は外せないですね♪