会社を設立しようと考えたときに一番悩むのは「会社の名前をどうするか」というコト。
多くの方の会社設立のお手伝いをしてきましたが、みなさんが一番悩まれるポイントの一つです。
せっかく会社を作るのであれば思い入れの出来るような名前にしたいですよね!
もし、会社の名前をどうしようか迷っているのであれば、すでにどのような名前の会社が存在しているのか調べてみてはいかがでしょうか?
そんな時に役に立つサイトをご紹介します!
- これから会社を作ろうと思っている人
- 会社の名前をどうやって決めようか迷っている人
- おなじ名前の会社があると問題があるのか知りたい人
会社の名前には最低限のルールがあるよ!
以前は会社の名前については一定の制限がありました。
▼ 同じ地域内では似ている名前の会社は登録できない(類似商号規定)
▼ アルファベットや記号は使用できない(平成14年に改正になりました)
最近はこういった制限が緩和されて基本的にどんな名称でもOKになりました。
ただ、やはり最低限守らなければならないルールがあります。
▼ 公序良俗に反するような名称(差別的表現や放送禁止用語のようなもの)
▼ 漢字やひらがなカタカナ、アルファベットや数字、カンマなど一定の記号で表現されるもの
▼ 同一住所に同じ名前でなければOK
例えば、
【NGな例】千代田区千代田1-1-1に株式会社ABCがある・・・その住所に株式会社ABCは作れません。
【OKな例】上記の例で千代田区千代田1-1-2に変更・・・その住所に株式会社ABCを作ることはできます。
といったような感じです。
ただ、競業禁止規定というのがあるんですね。
近隣のエリア(同じ法務局の管轄エリア)内で似ているような名前がある場合には、先に登記したほうにその名前を使う権利があるのです。
もし、後から同じような名前を付けてしまった場合に、先に登記した会社から「名前が似ていて紛らわしい」と訴えられると名前を変えなければなりません。
ですので、出来れば近隣エリア内では似たような名前を使わない方が無難ですね。
法人番号公表サイトで会社の名前を調べることができる
とは言っても自分でどこまで調べられるでしょうか?
どこで同じ名前の会社があるか調べていいかわからないよ~
ということになりますよね?
そんな時には国税庁が運用している法人番号公表サイトを使っていただくのが便利です。
本来このサイトは「会社のマイナンバー」を調べるためのもの。
日本全国に登記されている法人のほぼすべてが登録されています。
そのコトを逆手にとって考えると、ここで検索されて出てくる法人の名前は、すでに使われているということになります。
サイトの中央の「法人の商号及び所在地などから・・・」という画面の「商号又は名称」というウィンドウに調べたい会社の名前を入力します。
部分一致検索で行えば、入力したキーワードを含む全ての会社の名称が出てきます。
例えば、「ブログ」というキーワードを含む会社がいくつあるかを検索すると・・・
全部で21社があるというのが分かります。
正式な会社の名称と所在地まで分かるので、自分のエリアと被るかどうかといことも調べることができます。
このサイトを使えば、まったく同じような名称で被ってしまうということはなくなりますね!
「あ」や「ん」という一文字でも会社の名前にできる
ちなみにこのサイトでは、いろいろな変わった会社の名前を調べることができます。
例えば「あ」という名称で検索をかけた場合・・・
なんとビックリ! 結構「あ」という単語だけの会社もいっぱいあるんですね。
ほかにも・・・
ん・・・言いにくい。
数字だけの会社名もあるし…。
まあ、あまり電話口で言いにくいような会社もあります。
(ちなみに「株式会社う〇こ」さんはおされなファッション系の会社です。)
あまりにも不謹慎な表現は法務局でストップがかかりますが、コンセプトさえしっかりしていれば大丈夫ということなのかな???
まとめ
この法人番号公表サイトは結構使えます。
個人のマイナンバーは公開されていませんが、法人のマイナンバーは誰でも見ることができるんですよ。
ただ、住所も公開されてしまっているので悪質な名簿業者とかに利用されないかという不安はありますね。
法人の名前をどうしようか迷っている方は、試しに候補に挙がっている名前を検索してみるといいかもしれませんね!