簿記3級は取った方がいい?勉強することのメリット5選!おすすめ勉強法も紹介

簿記3級くらいは持っていたほうがいいよね・・・

ビジネスをしている人はよく簿記の資格取得をお勧めしています。
なんとなくあったほうがいいとは思うけど、具体的にどういったメリットがあるのか知らない人も多いですよね。
簿記に携わる仕事の代表格である税理士の目線から、簿記資格の入り口である「簿記3級」を勉強するメリットを解説します!

この記事はこういう人におすすめ!

▼ 簿記を勉強するメリットがわからない方
▼ 簿記3級に合格したけどどうやって活用したらいいかわからない方

目次

簿記3級を取得する5つのメリット

就職・転職に有利になる

簿記というのはお金に関する仕事をする上での最低限の「言語」のようなものです。
会計の知識というと経理などの業種にしか必要がないと思っている方もいますが、営業や総務など一般的な業務をする人たちにとっても必要な知識なんです。
例えば営業職をしている人が上司からこんなことを聞かれたとしましょう。

上司

「今月中に売掛金を回収してきてね」

スタッフ

うりかけきん・・・ってなんですか?

もしこんな感じになってしまったら上司も困ってしまいますよね。

ですから採用をする会社にしてみても「できれば最低限の会計用語くらいは分かっていてほしいなぁ」と思っているわけです。
そういう時に簿記の資格を持っていれば「あぁ、この人は会計用語をいちいち説明しなくてもいいよね」ということになるので、採用を決める際の一つのキーポイントになるわけです。

もちろん税理士事務所や就職に経理部門を希望する場合には、もっと上級(2級や1級)の知識もあるに越したことはないのですが、簿記3級さえ持っていれば第一関門は突破していると言えるでしょう。

もし会計事務所や経理部門に就職したいのであれば簿記3級は最低限の資格です。
ウチの事務所の採用基準も「簿記3級に合格していること」を条件にしています。

お金を貯める知識が身につく

お金を貯めていくためには、どうやったらお金が入ってきて、どうしたらお金が出て行ってしまうかの仕組みを知ることが大事です。
「そんなことはわかっているよ~」
とみなさん思われているでしょうが、意外に基本的なことがわかっていない人が多いんです。

【例題】
手元に1,000円があったとします。
その1,000円を使って300円のリンゴを3個買ったとします。
その買ったリンゴを1つあたり400円で2個売りました。
それでは手元にいくらお金が残って、利益はいくらになりましたか?

この例題の場合、お金は次のように流れていきます。

最初のお金 1,000円 - リンゴの購入代金 900円 + リンゴの売却代金 800円 = 現在のお金 900円

では利益はいくらになるのでしょうか?
1つ300円で買ったリンゴを1つ400円で売っているのですから、1つあたりの利益は100円です。
それを2つ売っているのですから、100円×2個=200円の利益ですよね。

ここで簿記を知らない人はこういう疑問をもちます。

「あれ?利益が出ているはずなのに最初のお金より100円減っているぞ?」

もし簿記の知識がない人であれば、結局お金が減ってしまった理由がちゃんと説明できないんですよね。
でも簿記を勉強している人なら「在庫」という考え方を知っているので、なぜこのようになっているかが理解できるんです。
お金を管理して貯めていくためには、やっぱり簿記の知識があったほうが有利なんです。

簿記の知識がないとホントに儲かっているかが分からなくなってしまいます。
お金を管理していくためにもやはり知識が必要です。

会計処理ができるようになる

個人事業としてビジネスを立ち上げたり副業をしてお金を稼いでいこうとすれば、かならず確定申告などで帳簿を作る必要がでてきます。
確定申告をする際に税金のメリットを受けるための青色申告をするためには、会計ソフトなどを使った処理が必要です。

税理士として多くの方の確定申告をお手伝いしてきましたが、やはり簿記の知識がない方は会計ソフトの使い方がわからない方が多いんですよね。
とりあえずソフトを使い始めてみたものの、何から手を付けていいかわからないんです。

そのような方が多い中で、やはり簿記3級の知識がある方は確定申告の準備をする上でのアドバンテージがあります。
最初の導入に躓くことがあっても、すこしコツを教えてあげることですぐに自分でできるようになっていきます。

それは会計ソフトの多くが「仕訳処理」という簿記の基本に基づいた入力をしていくためです。
私がオススメしているマネーフォワードを使いこなすためにも、やはり最低限の簿記の知識が必要なんです。

簿記3級ではこれらの仕訳処理の基本を学ぶことができるので、いったんパターンを覚えてしまえばスグに理解して先に進めていくことができるようになります。

税理士などのサポートを受けるにしても、会計の共通言語である簿記の知識があるので理解度も早いです。
ご自身の確定申告などをスムーズに進めるためにも、やはり簿記の知識はあったほうがいいことは間違いありません。

株式投資に役立つ

簿記3級を勉強していくなかで会社の業績をあらわす決算書についても学習します。

▼ 財産や借金などの状態を表す書類・・・貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)
▼ 収入や経費などの状態を表す書類・・・損益計算書(そんえきけいさんしょ)

こういった書類というのは個人の確定申告のレベルだけでなく、株式市場に上場している大きな会社も作成しています。
これらの書類に書いてある数値がどのようなことを意味しているのかが分からないと、その会社がどれだけ財産を持っているのかのいうことやどれだけ売上や利益があるのかということを理解することは難しいです。

こういった決算書をある程度理解して読み取ることができれば、ご自身で株式投資をするときなどの判断材料に役立ちます。
また、投資関係の経済雑誌やネットなどでおすすめ銘柄などを比較する際にも、他人の視点だけでなく簿記の知識があるうえで自分の視点もプラスして判断することができますよね。

入門資格である簿記3級の知識があるだけでも、かなりアドバンテージをもって投資判断に役立つと思います。

税理士や会計士などのステップアップにつながる

せっかく簿記3級に合格したのであれば、さらに上の資格を目指すことができるのもメリットの一つです。
その一つ上の簿記2級の資格があれば、経理事務や会計事務所スタッフへの転職にもアピールポイントとして役立ちます。
さらに簿記1級の資格があれば、会計知識の最高峰として幹部候補への道も開けてくるかもしれません。

また、簿記の知識を生かして、税理士や公認会計士といった上位資格にチャレンジすることもアリだと思います。
これらの資格はその資格がないとできない独占業務というものがあります。
税理士であれば税務申告や税務相談、公認会計士であれば大きな会社の会計監査など、社会で必要とされる仕事がいっぱいあるんです。
これらの資格を生かして社内で幹部候補として成長していったり、独立開業をして自身が事業主になることもできます。

独立して開業すれば、自分自身の努力次第でどこまでも収入アップを狙えるのでとても魅力的だと思いますよ!
実際に独立してバリバリ稼いでいる税理士・公認会計士もたくさんいますので、会計という仕事に魅力を感じる方はぜひチャレンジしてみてください!

簿記記3級を取得するには

それでは簿記3級を取得するためにはどうすればいいでしょうか?

簿記3級の資格を取得するためには、日本商工会議所が主催する簿記検定の試験に合格する必要があります。
この簿記検定の試験には2つのタイプの試験方法が用意されています。

一斉会場で受験する方法

日本各地の商工会議所などで毎年2月、7月、11月の年3回、会場型の簿記検定試験が開催されています。
この試験を受けるためには、試験日のおおよそ2か月ほど前にホームページなどで試験日程が公開されています。
これらの情報をチェックして試験に申込をしていただき、試験当日に会場に行って実際にペーパーテストを受験します。

会場型の受験のメリットは、多くの方と同じ環境で受験できる緊張感を味わえることです。
また、実際に答案用紙に書いて解答をしていくスタイルなので、自分自身の勉強方法とマッチしていることも多いですね。

CBT試験で受験する方法

全国各地のCBT方式というネット試験用会場で受験をする方法もあります。
こちらは年3回という縛りはなく、ほぼ毎日のように全国のどこかで受験が実施されていますので、自分自身の学習進度やタイミングに合わせた受験が可能です。
受験会場や日程などはホームページで公開されていますので、自分のスケジュールに合わせた申込が可能になります。
試験当日は受験会場に行って受付をして、パソコンに表示された問題を見ながら回答を進めていきます。

CBT試験のメリットは、自分自身のペースで受験できることです。
多くの受験生と一緒だと緊張して実力が発揮できないような人は、個別に受験できるCBT試験のほうが向いているかもしれませんね。

https://cbt-s.com/examinee/examination/jcci.html

簿記3級の学習方法

簿記3級はキチンとコツを抑えて勉強すれば比較的短期間で合格することが可能な試験かなと思います。
私も地元の商工会議所や青色申告会などで簿記3級対策講座の講師などをしたこともありますが、おおよそ3か月くらいの学習期間で合格することが可能です。
ただ、そうはいってもちゃんと勉強しないと合格できない試験です。
特に簿記というのは、今まで学校などでは教えてくれなかった知識ですので、テキストのみの独学だとなかなか厳しいものがあります。
私がおススメするのは次の3つの勉強方法です。

Youtubeなどの学習動画で勉強する

最近はYoutubeなどで簿記検定対策用の動画などを無料で視聴することも可能です。
ホントにこれ無料でいいの???というレベルの勉強用動画もあるので、まずはこれらを活用していくといいですね!

おススメの勉強動画は簿記系Youtuber?ふくしままさゆきさんの動画です。

税理士かずぅがおススメするふくしまさんの理論型学習法をマスターしよう!

暗記型ではなく簿記の考え方から丁寧に教えてくれるので、そのあとのステップアップも考えている方はぜひ視聴しておきましょう!

地域の対策講座などを受講する

私の地元の小田原市などでは、地域の商工会議所などで簿記検定講座などを開催しています。
おそらく皆さんがお住まいの地域にも商工会議所などの団体が主催する学習講座が開催されていることが多いようです。
これらは地域の方向けの行われていて市区町村など行政もバックアップしているので、比較的リーズナブルな受講料で学習することが可能です。
自宅だとなかなか勉強できない・モチベーションが続かないというような方は、実際にリアルの会場で学習できるこういった講座を選んでみてもいいかもしれません。
講師にすぐに質問できたりするのもメリットがありますね!
私も講師をしたことがありますが、途中で脱落せずに最後まで授業に出席した方は合格率が非常に高かったです。

専門学校を利用する

資格対策の専門学校を利用するのも一つの方法です。
TACや大原といったようなメジャーな専門学校であれば、大都市圏に住まれている方ならお近くに学校があるかもしれません。
ただ、これらのメジャーな専門学校はそこそこお金がかかってしまうというデメリットもあります。

簿記3級であれば、あえて通学をしなくても通信やウェブなどでの受講でも十分合格は可能です。
ですのでもし専門学校を利用するのであれば、通信教育が充実したところを選択するのはアリかなと思います。

まとめ

簿記3級はお金に関する知識やノウハウの最初の一歩です。
とりあえず簿記3級の知識があれば、お金に関する情報誌の内容をきちんと理解することもできますし、ご自身が確定申告をする際にもスムーズに処理を進めていくことができます。
マネーフォワードをうまく使いこなすためにも最低限の簿記の知識は必要になりますからね!

いまはYoutubeなどいろいろな方法で勉強することができるようになりましたので、ぜひチャレンジしてみてください!

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この記事を書いた人

中小企業や個人事業者の仕事効率化をサポートをすることが大好きな税理士!
「都会ではないけどそこまで田舎でもないよ」という地方都市の中小企業が、都会ビジネスに負けないように知恵を振りしぼっています。
どうやったら分かりやすく会計や税金のことを伝えられるようになるか?
難しいことはカンタンに、固いモノは柔らかく。
自分の知識や経験を活かして多くの方のサポートができるようになれればいいなと思います。

午前3時起きの超・朝型人間。
山や川など自然の中を走り回るトレイルランニングが大好き。
トレイルランで日本百名山を制覇することが目標です!

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