大峰山でトレイルラン!

2016年7月11日(月)、奈良県の世界遺産・紀伊山地にある大峰山(おおみねさん)にアタックしてきました。

大峰山のあるエリアは世界遺産の熊野古道と紀伊山地。
世界が認めたトレイルコースを満喫してきました~♪

目次

大峰山の概要

大峰山は奈良県の南部・紀伊山地の中ほどに位置しています。
大台ケ原とはすぐ近くですね。

大峰山は「おおみねさん」と読みます。
大峰山は吉野熊野国定公園に認定されたエリアであり、世界遺産「熊野古道と紀伊山地」として登録されたエリアの一つでもあります。

大峰山はこの地域の大峰山脈を総称した呼び名であるため、厳密には大峰山という名前の山は存在しません。
最高峰である八経ヶ岳の標高は1,915mで近畿地方では一番高い山です。

今回、私が目指したのは最高峰の八経ヶ岳ですが、大峰山脈の一つに山上ケ岳という山があります。
ここは今現在でも「女人禁制」という風習が残っており、女性は入山が禁止されているエリアとなっています。
地元の人たちは「女が入ると山が荒れる」と言って、今でも女性の入山を固く禁じているようですね。

大峰山は、山上ケ岳に登るか八経ヶ岳に登るか迷いました。

「翌朝、残雪を踏んで八経ヶ岳の頂上に登った。1915m。
近畿の最高地点である。
空はよく晴れ、大峰山脈の諸峰をはっきりと望んだ。
わたしはその最高峰を踏んだことに満足して山を下った」

深田久弥「日本百名山」より

きっと八経ヶ岳のことを指しているんでしょうということで、今回は八経ヶ岳にアタックするコースを選択します!

本日のコース

スタートまで

天川村の中心地である天川川合に車をデポ。
そこから県道である林道を行者還トンネル手前の登山口までひたすらロードを登ります。
登山口からトレイルに入り急坂を一気に山頂まで。
弥山の山頂を経て近畿地方の最高峰・八経ヶ岳の山頂へ。
そこからは下り基調のトレイルを10キロ以上下って行きます。

総距離32キロ弱、累積標高差は約2,000mほどの行程を7時間ほどかけて走破してきました。

天川川合(4:20)~行者還登山口(6:00)

前日から洞川温泉の民宿に宿泊。
早朝に出発する旨を告げてあったので、朝3時過ぎに起きて身支度し、そーっと部屋を出発しました。

大峰山を代表するもう一つの山・山上ヶ岳からぐるっとトレイルを一周するコースにしようか迷ったのですが、時間の関係で午前中に下山できるルートを選択しました。

朝4時過ぎに天川村の町役場周辺に到着。
無料駐車場に車をデポして出発です。

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早朝4時過ぎの町はまだひっそりと静まり返っています。
それでもうっすらと明るくなってきました。

みたらい渓谷沿いの林道を進んでいきます。
しばらくはこのような緩やかな登りが続いていきます。

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途中にあるみたらい渓谷駐車場の滝は豪快でした。
このあたりはレストハウスなどもあるので、ちょっとしたドライブスポットにもなっているようですね。

だいぶ明るくなってきましたが、まだまだ先は長い…。
正面に見えるのが大峰山でしょうか。

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スタートから10キロほど進むと林道の勾配もキツクなってきます。
気合を入れて登っていくぞ~!

林道の切れ間から見える大峰山の様子。

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だいぶ上まで登ってきました。
スタートの天川川合の標高が600mほどですが、林道の登山口は1,100mほど。
だいたい500mほどの標高を稼ぐことになります。

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スタートから15kmほど走ると行者還トンネル登山道の駐車場に到着します。
ここに車をデポして大峰山に登る人が多いようですね。
ちなみにここの駐車場は普通車1日で1,000円とちょっと高め。

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行者還(ぎょうじゃがえり)トンネルの入り口。
中に電灯が無いのでスゴイ不気味です。

駐車場の脇には靴や杖を洗うための小さなプールが備え付けてありました。
ハイカーにとっては嬉しい設備。

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この駐車場のすぐ向かいに登山道への入り口があります。
ここまで林道を15kmほど走って登ってきたので少しヘロヘロですが…。

行者還登山口(6:05)~奥駈道出合(6:38)~弥山山頂(7:40)

ここからはトレイルに入っていきます。
少しなだらかな登りが続いた後に、急坂の登山道になっていくのです。

木の根っこやガレた石に苦戦しながら、一気に標高をあげていきます。
1キロちょっとで400mほど登るので結構な急勾配です。

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ここで三叉路の分岐にぶつかります。
「大峰奥駈道(おおみねおくがけみち)」と呼ばれるトレイル。
世界遺産である熊野古道の一部で、熊野古道の中でも一番キビシイ場所と言われているんですね。

今日はこの世界遺産である大峰奥駈道を走るのが目的の一つです♪

ここからは少し緩やかなトレイルが続いていきます。
早朝の稜線トレイルは気持ちいい!

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朝日が差し込んで、鳥の鳴き声が響き渡り、爽やかな風が吹き抜けていきます。

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標高1,600mにある弁天の森に到着。

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このすぐ先には高野山から参詣してきた行者の銅像が座っていました。

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少しづつ勾配がきつくなっていきます。
気温もぐんぐん上昇中~(; ・`д・´)

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最後の木階段を上がっていけば・・・。

山頂が見えてきました~♪

弥山山小屋に到着!

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そして大峰山の主要峰のひとつである「弥山(みせん)」に到着しました。
標高は1,895m。
弥山には大きな山小屋があるので、ハイカーたちにも人気のスポットです。
ただ時間が早すぎて営業していませんでしたけどね。

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弥山の山小屋から少し登ったところに山頂があります。
ココの山頂にはお宮があるんです。

立派な狛犬も対になって並んでいます。

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そして弥山の山頂からは隣にある八経ヶ岳がよく見えます。


あの頂が本日のメインイベント!

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いったん山小屋のところまで戻ってから次のポイントを目指します。

そういえばスタートしてから今朝は誰にも会っていない…。
昨日の賑やかな大台ケ原と違って静かな山行です。

シカの食害に合わないように柵が設けられています。
開けたらちゃんと閉めましょう。

弥山から八経ヶ岳の山頂まではあっという間。

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そして八経ヶ岳の山頂に到着!
山頂には道標は立っていませんでしたが、大きな錫杖とお札の山が・・・。

もちろん誰もいませんので、カメラのタイマーをかけて自撮りで記念撮影。
標高1,915m。近畿地方の最高峰を制覇!
これで百名山巡りも25座目です♪

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八経ヶ岳から見る紀伊山地。
さすが世界遺産だけあって雄大ですね~♪

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しばし景色を堪能した後、のんびりと下っていくことにしましょう。

この先も一人旅が続いていきます。

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途中で分岐に遭遇。


ここから少し登っていくと、明星ヶ岳の山頂に到着。
向こう側に見えるのが先ほど登った八経ヶ岳です。

山頂と言っても何もありません。
シカの影響?なのか木が枯れてしまっていますね。

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ここが本日の最後のピークでした。

日裏山(8:50)~栃尾辻(9:35)~天川川合(10:30)

ここからはダラダラとした下り道が続いていきます。

特に眺望も無いのでどんどん先へと・・・。

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ようやく登ってくるハイカーと2~3組遭遇しました。
こちらから登ってくるのが正解?

延々と同じようなトレイルを下っていきます。

逆に変化が無いので飽きてきちゃうなぁ。
勾配はキツくないのですが、かなりぬかるんでいるので油断すると靴がグチャグチャ。

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栃尾辻という場所へ。
ここをまっすぐ行くと熊野古道へつながっていくのですが、今日はここから右に折れて天川方面へと戻ります。

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標高が落ちるにつれて気温がグングン上がっていく…。暑い・・・(; ・`д・´)

遠くに見えるのは紀伊山地の山々。

いったん林道に出た後、また登山道を下っていきます。

ゴールまではあとちょっと。

そしてようやく人里に帰ってきました。

集落の一角にある登山道への入り口です。
油断すると気づかないかもしれませんね。

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この後、デポしてある車を回収して洞川温泉センターに向かいます。

アフターラン

今日も昨日と同じように洞川温泉センターに寄って行きました。
昨日はイモ洗い状態でお風呂に入りましたが、11時オープンと同時に入ったのでのんびりと温泉を堪能することができました。

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このあとは奈良・橿原を経由して名阪国道・伊勢湾自動車道・新東名をつかって帰宅。
半日トレランやった後に6時間超のドライブは流石に疲れますね。

まとめ

本日のコースタイムは約14時間程度のところ、6時間ちょっとで回ったので何とか50%削減はクリア。
今度来る機会があれば、女人禁制の山上ヶ岳からぐるっと1周か、熊野古道をワンウェイで走り抜けるのも良いですね。

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この記事を書いた人

中小企業や個人事業者の仕事効率化をサポートをすることが大好きな税理士!
「都会ではないけどそこまで田舎でもないよ」という地方都市の中小企業が、都会ビジネスに負けないように知恵を振りしぼっています。
どうやったら分かりやすく会計や税金のことを伝えられるようになるか?
難しいことはカンタンに、固いモノは柔らかく。
自分の知識や経験を活かして多くの方のサポートができるようになれればいいなと思います。

午前3時起きの超・朝型人間。
山や川など自然の中を走り回るトレイルランニングが大好き。
トレイルランで日本百名山を制覇することが目標です!

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